世界経済危機とアメリカ帝国の崩壊


日本や他の諸国はアメリカに依存したいと思っているらしい。ドルの価格が下がったりしたらG20ですべてを決めようとしている節があるがアメリカはすでに経済的には破綻して自由や人権また民主主義も死滅している。

アメリカやソ連はヨーロッパ的の世俗社会を否定して建国された国だ。資本主義と共産主義の対立はあったがヨーロッパ否定は同じである。伝統的な価値は否定しているし個人の自由や平等など両者は肯定している。そしてアメリカは強制民主化、ソ連は世界同時革命などを標榜してこれらの勢力は世界を二分して覇を争ったがソ連が経済的に破綻した。

アメリカは冷戦後、経済的に疲弊していたし先進国なのでこれ以上は経済成長は見込めなかった。アメリカも冷戦で実は敗北していたのであるが金融資本主義を使い延命した。世界の余剰資金をアメリカに流れるようなシステムを作りバブル経済を演出させた。余剰資金を世界で作らせるために新自由主義や新保守主義を世界に拡大させた。


新自由主義や新保守主義は同一のものだ。

定義は「経済を活性化させるために公共部門は極力民営化させて競争させる。雇用などは正規の労働者
を減らし派遣労働を増やす、労働者を雇用するのは会社が忙しいときのみ大量に雇用しその後は解雇させる。金融派生商品を作り世界中から金を集めてそれを利息のよいところに投資する。また銀行は資金を企業などが借りやすくするためにしんさをあまくするなど」

派遣労働や民間企業の競争により生まれた利益は、アメリカに投資されその資金は株式市場に投資されるのでアメリカ経済はバブル常態になる。
こうした現象もクリントン政権末期に限界を迎えた。ブッシュ政権の時にはこれらのシステムを修正しないで戦争を行いさらに悪化したのだ。

いくらオバマ優秀でもこの事態をかえることはできない。アメリカの金融資本主義は崩壊に向かっていると考えてもよい。今後は製造業主体の経済が主力となっていくだろう。それは中国や新興市場が伸びるからだ。