先日、
「太田じろうの世界展」
と
「フドイナザーロフ監督が見たかもしれない《中央アジアの風景》写真展🐫」
を鑑賞しに行って参りました。
まずは太田じろうの方から。
まずは、江東区の「森下文化センター」へ。
2020年の展示は観に行かれなかったので、リベンジというか、
今回は観に行かないといけないと思いました。
当時、結構話題となりましたね。
太田じろうとは(1923-1982)、
最近再評価が進んでいる漫画家のことで、
日本的な〝カワイイ〟の確立者の1人ではないか?
と見られている人です。
ディズニーなどのアメリカ辺りの〝カワイイ〟の大きな影響がある中で、
日本的な〝カワイイ〟の追及というのは、
そう簡単には行かなかったと思っています。
日本的な〝カワイイ〟の確立者の1人として、
もりやすじ(森康二)がいますが、
彼はそれなりに有名で評価もされています。
1982年に、乗っていたバスの中で心筋梗塞のため急死。
(1965年から心臓の発作があったそうで)
昭和30年代頃は、代表作の一つと思われる、
「こりすのぽっこちゃん」
がブレイクしたとはいえ、
最晩年の頃は、伝記漫画や、
大人向け漫画雑誌「リイドコミック」の表紙に、
お色気のあるイラストを描くなど、
割と地味な作品を描いていたためなのか?
その後急速に忘れ去られてしまった様です。
(そのリイドコミックの表紙絵も展示されていました)
展示作品は撮影OKでしたが、
膨大な作品を撮影するのは苦痛の上、
画集やカタログを買ったので撮影の意味もあまり無いわけで。
でもその中でも特に目を惹いたのは上掲の作品。
余白部分に「ムーミン」の落書き。
お茶目ですねェ。
後述する様に、
太田じろうの家族を撮影した映像を見ると、
彼のお茶目っぷりが垣間見えます。
私は基本的に自分の創作で忙しいので、
あまり人の展示情報に目を向けません。
なので、DMとか来ないと、
知人の展覧会でもそれを知らずにいる事が多々あります。
今回の展示もたまたま知ったクチです。
今年は太田じろう「生誕100年」というのも驚きでしたが、
フォーラム・ダンクさんでも展覧会同時開催というのを、
森下文化センターで知り、この後秋葉原へ足を運びました。
他に寄る場所(後述)があったのですけど。
(都営新宿線で森下から岩本町なので移動はそんなに面倒ではありません)
フォーラム・ダンクでは、原画の他に、
今年(2023年)に発見されたばかりという、
人形劇テレビドラマの映像と、
太田じろうとその家族や関係者を撮影した映像が、
交互にモニターで流されていました。
原画の方は撮影OKですが、映像の方は撮影NGですので注意!!
何時の放映なのか?など、情報が色々分かっていないそうで。
判明するといいですね!!
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というわけで、
お次は本郷の雑貨店「ミッテ」さんへ。
こちらも、最近再評価が進んでいるという、
バフティヤル・フドイナザーロフ(1965-2015)
Бахтиёр Худойназаров
Bakhtyar Khudojnazarov
という、タジキスタンの映画監督の作品上映会に伴い、
その公開記念の一環としてミッテさんも中央アジアフェアを開催。
(キリル表記だと〝バフティヨル〟なんですが…)
珍しい中央アジアの品々を販売しておりました。
詳細はこちら↓
WONDER MALL | 北欧雑貨やフランス雑貨、古本などを販売しています。
狙ったわけでも無いのですが、
太田じろうも、フドイナザーロフも、
最近再評価、夭折の表現者、
という共通点があります。
別室では、
「フドイナザーロフ監督が見たかもしれない《中央アジアの風景》写真展🐫」
という40分ほどのスライドショーを鑑賞。
Y. miho さん(@yksilkroad)提供の中央アジアの写真の数々。
権利関係の問題でそれらの画像は出せませんが、
(凄く小さく写っている感じに撮影する分には問題無いとか?)
興味深い内容でした。
それと、もう一つの目的ですが、
「ウズベキスタン・ノン」
という、一種のパン目当てだったりします。
「ウズベキスタンワインショップ・キャラバン」
という、西荻窪にあるウズベキスタン大使館公認のお店による製造。
ミッテさんの中央アジアフェア、実は、行けない筈でした。
来場の調整がつかず会期を逃したと思っていたのですが、
会期が延期になったことで、訪れることができました。
「西荻窪に行けばいつでもノンが購入できる」
と思っていたのですが、ミッテさんで購入できたという。
肝心のお味ですが、
食べる前は〝硬い〟というイメージでした。
軽くオーブンで焼いて食べてみると、
思っていたよりも硬くない、
というか、適度な硬さ。
甘い系の何かをつけても、
塩味系の何かをつけても、イケます。
それと、黒ゴマに見えるのは、
「黒クミン」(ブラック・クミン)
というスパイスの一種です。
ブラック・クミンにはそれぞれに異なる種類があって、
セリ科でない方です。
植物の種自体が大きく異なるのです。
非常に紛らわしいのですが。
キンポウゲ科の一年生植物で、
「ニゲッラ・サティーウァ」(Nigella sativa)
(英語発音:ナイジェラ・サティーヴァ)
「カロンジ」(Kalonji)
などとも呼ばれています。
「ニオイクロタネソウ」(匂黒種草)
という和名もあるそう。
ニオイクロタネソウ(匂黒種草) (Nigella sativa) 花言葉,毒性,よくある質問 - PictureThis
非常に栄養価が高く、
「死以外のすべての病を治癒できる」
といわれるほど優れた効能があるそうで。
ブラッククミンは最強のスパイス!?使い方やおすすめの食べ方とは | サンタローサ公式オンラインストア
これまた紛らわしいのですが、
キンポウゲ科の黒クミンにも異なる品種があります。
日本でも自生している黒クミンなのですが、
「ニゲッラ・ダマスケーナ」(Nigella damascena)
といって、サティーウァとは微妙に異なる品種。
「植物アルカロイド」という毒性があり、
食用には適さないので注意。
種の大きさも微妙に大きく、
ザラザラした凹凸があるのが特徴。
万能のスパイス「ブラッククミン(ニゲラサティバ)」の効能と副作用・毒性について|ひらつかスパイス農園
以前、アメ横のスパイス・豆の専門店「大津屋商店」で、
ブラック・クミンを買った事があります。
「カロンジ」という商品名で売っていました。
また買おうかな?
会期は、
フォーラム・ダンクとミッテはどちらも7月9日までなので、
この記事の公開後はあと1日が期限ですね。
森下文化センターの方は、7月17日までなので、
余裕があります。
ご興味を持たれた方には、
訪れてみることをお勧めいたします。
それでは、ここまで!!