劉興欽(台湾の漫画家)と、新竹漫畫夢工場(新竹の漫画アニメスポット) | 知られざる いろんなもの

知られざる いろんなもの

日本では殆ど知られていない、海外の珍しいものの紹介。

今回は、台湾の漫画家さんのご紹介です。


とはいっても、古い世代のですが。


藤子不二雄や美輪明宏と同世代です。


「台湾の手塚治虫」的立ち位置でしょうか?


劉興欽 1.jpg

Book1991-1995


劉興欽 2.jpg

劉興欽的漫畫人物機器人@ 這是我的部落格:: 隨意窩Xuite日誌


時代が時代なだけあって、画風が昭和前期ですね(笑)。


このロボットは「機器人」という、まさにそのまんまな名前なのですが、

どことなく「ロボタン」を思い出してしまいます。


私は勝手に「台湾のロボタン」と呼んでいます(笑)。


空を飛んだりもしますが、一体どうやって飛んでいるのかは不明。

(まあ、漫画ですから)


劉興欽 3.jpg

劉興欽 - Wikipedia


この方が劉興欽さんですが、現在もご健在だそうです。私は一瞬、

綾小路きみまろがベレー帽を被っているのかと思いました(笑)。


ちなみに劉さんは、発明家でもあるそうで、

ジュネーブの国際発明展では銀メダルと銅メダルを獲得し、

ニューヨークの世界発明博覧会では優秀賞などを受賞しているそう。

漫画家の劉興欽さん:神韻を見なければ絶対に後悔する(写真) - 日本明慧


取得特許件数は100を越えているそうです!!

漫画家 劉興欽の世界 - 台湾光華雑誌 Taiwan Panorama


現在は、アメリカ在住だとか。

日本からも関係者招き国際アニメ夏季講座/台湾・新竹 | 観光 | 中央社フォーカス台湾


劉興欽 4.jpg

鐵道行旅新竹內灣支線- 週五樂週末- 自由FUN送台


劉興欽まんが発明館(劉興欽漫畫暨發明展覽館)というのが、

2005年3月に開館したそうです。


元は鉄道職員のための宿舎だったそうですが、

その後使われずに放置されていた建物を、

町おこしのためにまんがミュージアムにしたとのこと。


その目論見は成功し、観光名所として賑わっているそうです。


場所は、台湾鉄道で新竹駅から内湾支線に乗り換え、

内湾駅(內灣車站)で下車して2分だそうです。


いずれ行こうと思っています。


新竹県は「客家」が主に住む地域の様で、

恐らくは客家語が日常語として話されているのでしょう、おそらく。


という事はつまり、劉興欽さんは、客家系でしょうか?

(断言は避けます)


劉興欽 5.jpg

[GO]新竹(三)--內灣劉興欽漫畫發明館&北埔 - jester0706 - 痞客邦PIXNET


劉興欽キャラのトーテムポール?

藤子・F・不二雄ミュージアムを思い出してしまいました。 


↓日本語で紹介している頁

劉興欽 漫画発明展覧館 | 台北ナビ

新竹県劉興欽漫画館 - 文化部-地方文化館


劉興欽の代表作には、

「阿三哥與大嬸婆」(三兄ちゃんとおばちゃん)のシリーズがありますが、

「大嬸婆與小聰明」(おばちゃんとおりこうくん)

というアニメーションも作られています。


「機器人」も出演しています。


制作会社は「和利得多媒體」だそうです。

http://www.click-cmc.com/


大嬸婆與小聰明.jpg

交大e-News 第012期 - 秘書室校友聯絡中心 - 國立交通大學


https://www.youtube.com/watch?v=KRI2mPOznVc


昔懐かしい漫画の要素がちらほら。


ひみつのアッコちゃんの登場人物、

大将の様な着こなし(へそだしルック)のキャラとか。


でべその描き方が日本の漫画からの影響をモロに感じます。


劉興欽 6.gif

夏日樹下好乘涼


それと、私が感動を覚えたのは、こういう作品です↑


南画風の背景に昭和の漫画風の人物を描いた様な絵画も描いています。


そんなわけで、劉興欽まんが発明館には、

絶対に足を運ぼうと思っています!!


劉さん、いつまでもお元気で!!






…っと、更に調べを進めていくと、

新竹は漫画とアニメの聖地になろうとしているみたいです。


内湾線の車輌の内装や外装、駅などを、

漫画やアニメの絵柄で飾るとか。


「新竹漫畫夢工場 - 動漫路線之旅」

というのだそうですが、色々と調べてみると、

いまや内湾線沿線が漫画アニメの聖地と化している様です!!


しかも、日本の漫画やアニメのキャラクターがメインです!!


新竹漫畫夢工場 1.jpg

台灣漫畫夢工場接軌國際新竹、日本動漫零時差- udn部落格


「内湾駅から阿佐ヶ谷駅へ」


阿佐ヶ谷はアニメと深い関わりのある町でしょうから。


2ちゃんねるキャラみたいなのがマスコットの様です。


新竹漫畫夢工場 2.jpg

內灣線再現彩繪列車 漫遊9驛風光 - 蘋果日報


内湾線のラッピング電車。


一瞬、ポケモンの新キャラかと思いましたが、

怪獣デザインで知られる西川伸司さんがデザインした、

シンジラ(新吉拉)という“台湾版ゴジラ”だそうです。


新竹漫畫夢工場 3.jpg

新竹內灣鐵道支線賞櫻、老街之美(1) - 禹樵司機 - 痞客邦PIXNET


とっても落ち着かない内装?


サンリオピューロランドかと。


如何にも、遊園地内で運行しているファンシーな電車かと。


劉興欽 7.png

台灣文創漫畫與日本動漫結合新竹內灣打造動漫園區 - ETtoday 東森旅遊雲


これってもしや、「劉興欽まんが発明館」の入口ではないですか?


あのゴチャゴチャあった漫画のキャラクターは、

現在はもう撤去されてしまったのですか?


もしそうだとしたら残念ですけど…。


2016新竹縣國際動漫藝術節.jpg

2016動漫藝術節-10/22幸福愛情音樂會:締結儀式幸福見證人徵選 - Accupass 活動通


2016新竹県国際アニメ芸術祭(2016新竹縣國際動漫藝術節)

というのもありますが、何と、

このブログ記事を書いている10月15日が初日です!!


《公式サイト》

http://www.hs-animation2016.url.tw/


というわけで、

ついでに書いた記事が意外と長くなってしまいました~!!


ところで何故、

新竹が台湾に於ける漫画アニメの聖地になろうとしているのか?


恐らくですが、台湾漫画界の巨匠劉興欽の出身地であることや、

劉興欽まんが発明館が開館した事によって

新竹が活気を取り戻したことなどが、

理由としてあるのではないかと、私は思っています。


日本でも、“萌え”で村おこしみたいな事が行われていますし。


私も漫画アニメ大好きですので、とても良いことだと思います。