第2733の解体ー原点から考える その12 | 世界解体

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知らないことは ボクらの道を狭くする
情報の海と訣別し 本当に必要な知識を今 ものにするんだ
世界解体は その力強い 道連れだ!

さまよう霊長類ヒト属の決定的分岐点・・・

原点から考える

それはおよそ1万年前の・・・

農耕の開始だね。
正確に言えば、農耕と牧畜の開始ということになる。

それまでは荒削りな道具を使って狩猟や採集、漁労によってその日
暮らしをしていたボクらの先祖たち。その日の獲物たちは集団内で
ほぼ均等に分けられたんだろう。もちろん農耕とともに階級社会が
出来上がってワケじゃなく、そこにはリーダーもいただろうし、長
老もいただろう。でもね、間違いなく言えるのは、誰かが農耕を始
めたってことだね。そして、そのために土地を囲い込んだんだ。そ
う、つまり、

土地所有感覚の始まり

だよ。

本来は誰のものでもないはずの土地が、ここはお前、こっちは俺、
みたいな現在まで綿々と続いている傲慢なスタイルが開始されたん
だよね。集団間、部族間、国家間戦争の大きなモチベーションが育
まれはじめた記念日なんだよ。隣人トラブルも現在の中国の理不尽
な海洋進出も、エルサレムに絡んだ揉め事もすべてはここを契機に
しているんだよね。

まさしく原点だ。
人類、ホモ・サピエンス・サピエンスの愚かさのエポック・メイキ
ング的な出来事が集団の拡大を可能にし、大きくなった集団の中で
役割の分担が進み、蓄えられた食料の増大によって

直接的に生産的な仕事に従事しないモノが登場

することになるんだよね。

つまり、政治家や宗教的な活動に専念するモノ、そういったヤカラ
が登場するんだよ。まさに現代に通じるニンゲン社会の萌芽だ。