権力
その狂乱の宴は終わらない？
そもそも権力を手に入れようとする心理とはどんなものかと言うな
ら、それはホントの意味ではニンゲンとしての力、もっと言うなら
通常の在り方ではないニンゲンというイキモノの可能性を求める実
力のないモノが、その非力さを覆い隠すための装置を獲得して、ジ
ブンを
実力以上の存在と認めさせたい
ということだろうね。
国家権力にしてもそこに群がるウゾウムゾウのツラガマエをジック
リと見てみなよ。決してニンゲン社会を引っ張っていくような資質
に満ちたような顔をしてないでしょ。そこに見えるのは権力に焦が
れる「ザ俗物」とでも呼べば良いような集団だよね。
かつて孔子が求めたのは徳治政治といって、「徳のあるものがその
自らの徳をもって人民を治めるべき」と考えたんだよね。つまり、
権力を行使するものほどヒトとして鍛え抜かれていなければならな
いということだね。
現実はどうだろう？
政治家に限らず、警察官、経営者、成功したアスリート、ゲイジュ
ツ家、親、教師、教祖さま・・・・ 。 もちろん中には一般ピー
ポーよりはいくらかマシなヒトもいるだろうけど、大抵はほぼ同じ
か、より貪欲で脂ぎったエゴの塊である場合が多いんじゃない？
権力、これはニンゲン全体のモンダイだ。
ホントにその位置につくべきニンゲンが果たしているのかどうか？
そこを真剣に考えるべきなんだよ。現在の権力者をただ批判する前
に、それを言うジブン自身がどういうニンゲンであるかということ
にココロを砕いた方が良いんだよ。
それでも「オイラは権力者なんかになりたくねえからカンケ～ない
よ！」なんて始めから自らをゴマメにしちゃうというのなら、ワケ
の分からない権力にシッチャカメッチャカにされても文句を言っち
ゃあダメだよ。ジブンだけ楽して得るものだけ得ようなんてのは通
用しないんだよ、いつの時代もね。
