第140の解体ー脳<多重人格> | 世界解体

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今日の解体は誰が書いてる?

脳<多重人格>

神秘的なものじゃない。さあ解体!

ある時は柔和な紳士のA、またあるときはヒステリックなミスB ...
多重人格がすべてそうだということではないけど,正確には解離性同
一性障害というんだって。2つ以上の人格が1人のニンゲンの中に存
在するというフツーでない状態。メインになっている人格でない人格
が現れている時間,その間の記憶がトンデルなんてことも多い。

原因は,幼少期に受けたショックな出来事がもとになって,その時の
心の傷(トラウマ)が多重人格者を生むということみたい。ただ、こ
れはひとつのきっかけであって,トラウマを持つものすべてが多重人
格者になる訳ではないので,原因として充分とは言い難いけど、重要
なファクターであるということは分かる。じゃあ,その


トラウマによって何が起きるのか?

これは興味深い。
脳の中で記憶を司る部分に海馬と呼ばれる場所がある。大脳辺縁系,
古い脳のゾーンにあるんだけど,そこが幼児虐待などのショックを受
けると、覚えておきたくない記憶を排除しようとすることにより海馬
の細胞を破壊し、結果として海馬が萎縮することになるんだって。
それによって記憶がバラバラになり、違った人格が現れてくるんだと
か。


このようにちょっと見た感じでは不思議なことも,ボクらが脳を使っ
て認識したり、記憶したり、思考したりするメカニズムの中にその謎
を解く鍵があることは多い。


脳は不思議への扉

でもある。脳自体の謎を脳が解けるか?
まだまだ答えは出そうにない。今のところボクらは不利だ。
脳の複雑さを理解するにはボクらは幼い。

そうなんだよ。