夏場に多く発症する、夏風邪の一種である手足口病。子どもの病気として、知られていまうが、稀に大人に感染することも……。
また、子どもの間では感染が拡大しやすい病気であるにも関わらず、その特効薬は無い!? この病気に感染せずに、夏を乗り切るには、どうすればよいのでしょうか。教えて、ドクター!
■ 原因はウイルス感染!
手足口病は、ウイルス感染によって引き起こされる病気です。ただ、その原因となるウイルスは多岐に渡り、ひとつのウイルスにしぼることができないのが、感染拡大を引き起こしているといえそうです。
<手足口病の主なウイルス>
・コクサッキーウイルスA16
・エンテロウイルス71
・コクサッキーウイルスA6
……など
■ どんな症状が引き起こされるの?
潜伏期(3~5日)を経て、口の中、手のひら、足に発疹(2mmくらいの水疱、いわゆる水ぶくれ)ができます。
熱は、38度を超えることはほとんどありません。これが、他の夏かぜ(ヘルパンギーナなど)との鑑別になったりします。 多く野場合は5歳以下の幼児に起こるとされていますが、稀に大人に感染することもあります。
■ 3つの感染経路
1. 飛沫感染
2. 接触感染
3. 糞口感染
糞口感染というのは、患児(すでにヘルパンギーナに感染している乳幼児)が手で自分の便をさわり、その便をどこかにつけてしまい、それに別の乳幼児(まだヘルパンギーナに感染していない)が触れてしまい、かつ手を口に入れてしまうことで感染することを意味しています。
■ どうやって対処する?
残念ながら、手足口病を治す薬はなく、痛み止めを使うなどの対処療法しかありません。 対策としては、口の中にできた水ぶくれの痛みのせいで飲食が困難になることもあるので、脱水には十分に気をつけることが大切です。
■ 手足口病の予防策
5歳以下の子どもにかかることが多いため、親御さんが次のことに気をつけておく必要があります。
・手洗いうがいを徹底する
・タオルを使い回さない
・おむつ処理をした後の手は、しっかり洗浄する
■ 大人でも手足口病になるの?
この病気にかかるのは、5歳以下の子どもが9割程ゆえ、大人が感染することはほとんどありません。
稀ではありますが、大人が感染してしまう原因としては、主に子どものおむつを交換した後の手洗いが十分にできておらず、糞口感染によるものが多いようです。
【医師からのアドバイス】
手足口病は、幼稚園や保育園の出席停止を指示するほどの病気ではありません。それは、大人の場合であっても同じです。
ただ、二次感染を防ぐべく、マスクの着用(咳をとばさないようにするため)は徹底し、トイレの後の手洗いを入念にするようにしましょう。また、手を拭くタオルなどの共有も禁物です。