管結石は自覚症状がなく、突然の激痛に襲われると言われています。中高年の男性に発症することが多いとも言われていて、後々笑い話として話す人も多いかもしれません。
今回は尿管結石について、医師に聞きました。
尿管結石とは、どういうことが起こるのでしょうか?
尿路結石は、尿の通る経路(腎臓、尿管、膀胱、尿道)に、硬い石のようなかたまりができる病気です。
このうち、尿管と呼ばれる部分に結石ができたものを、尿管結石と呼びます。
症状としては主に以下の2点が現れます。
1.痛み
症状としては、非常に強い激痛が突然現れるのが特徴です。この痛みは、強弱の波があり、数時間続くことが多いようです。
身体の中の水分が不足しがちな、夜中や明け方などに起こりやすく、痛みのために冷や汗や吐き気が出ることもあります。
2.トイレが近くなる
残尿感や、トイレが近くなるなどの膀胱刺激症状もあらわれます。
尿管結石の原因は…?
食習慣などによって、カルシウムやシュウ酸が尿に多く出ていること、体質的に結晶を作りやすいったことがあげられます。
また、水分の摂取が少ないと尿が濃くなってしまい、結石ができやすくなります。
尿管結石を起こしやすい条件はありますか?
大人も子どもも、尿管結石にかかる可能性があります。
尿管結石には、それを起こしやすい生活習慣があります。
1.脂肪の多い食生活
2.動物性たんぱく質の過剰摂取
動物性たんぱく質は、尿酸を増やし、尿を酸性に傾けてしまう傾向があるため、結石ができやすくなってしまうと考えられています。
3.水分不足
水分摂取が少ない、汗を多くかくといった脱水になりやすいかたも、結石ができやすい傾向があります。
尿管結石になったら、どんな治療を受けるのですか?
尿管結石の専門は泌尿器科です。治療は主に泌尿器科で行われます。
治療の方法は、症状の度合いや石の大きさによって異なります。
・小さい石の場合
直径5~6㎜以下の小さな石であれば、飲水を促す一方、お薬を服用し、自然に流れ出るのを待つ治療になることが多いです。
・大きい石の場合
直径7~8㎜以上の尿管結石では、より小さなものに比べると自然に結石が排出されにくいので、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)※1や、経尿道的尿管結石破砕術(TUL)※2を行う可能性が高くなります。
・重症の場合
症状がが強かったり、腎臓の腫れが出てしまっているときなどは、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)や、経尿道的尿管結石破砕術(TUL)を行って、結石を破壊して外に出やすくなする治療を行うことがあります。
※1:体外衝撃波結石破砕術(ESWL)とは…
身体の外側から衝撃波を与えて、結石を小さく砕く方法です。砕かれた結石は尿といっしょに排出されます。
※2:経尿道的尿管結石破砕術とは…
麻酔が効いている状態で、尿道から管を通し結石を粉砕する方法です。
なお、治療方法は個人の体調などによっても異なります。
尿管結石は完治するの? 再発は…?
尿管結石は、治療が完了し結石が体外に排出されれば、治癒といえます。
再発する可能性は、生活習慣や体質などによります。
尿管結石を予防することはできるのでしょうか?
先ほどお伝えしましたように、尿管結石になりやすい生活習慣があります。
そのような行動を避けることで、尿管結石を予防することができます。
いくつか、尿管結石を予防するための行動を紹介します。
1.バランスの取れた食生活を心がけること
2.食事を含めず、1日2リットルの水を摂取するようにすること
しかし、水分であれば何でもよいというわけではありません。
コーヒーは尿中に尿酸を増やし、紅茶はシュウ酸を増やすといわれています。また、清涼飲料水に含まれる糖分も結石にはよくありませんので、お水や、麦茶などがおすすめです。
【医師からのアドバイス】
尿管結石は「3大疼痛」の病気のひとつといわれるほど、激しい痛みを伴います。また、症状の出現は突然で、予測がつきません。できるだけかからないように、バランスの良い食生活と十分な水分摂取を、普段から心がけておきたいですね。