新型コロナ後遺症の発症メカニズム、一端を解明 米研究チーム | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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 新型コロナウイルス感染症の後遺症について、発症のメカニズムの一端を分子レベルで解明したと、米スタンフォード大の研究チームが米科学アカデミー紀要で発表した。

 

細胞のエネルギー源を作り出す器官に異常をきたし、倦怠(けんたい)感などを引き起こしていることが示唆された。診断法や治療法の確立につながると期待される。

 

 国内外のさまざまな論文によると、後遺症は新型コロナで入院した患者の50~70%、入院しなかった人でも10~30%に表れる。疲れやすさや頭がぼんやりする「ブレーンフォグ」、筋肉痛などが数カ月から数年続くとされる。発症のメカニズムはよく分かっていなかった。

 

 後遺症患者では体内で炎症が長く続く兆候があることから、チームは免疫細胞に着目。健常者25人と後遺症患者20人などの血液を分析した。

 

 その結果、後遺症患者では、免疫細胞のリンパ球で、酸化ストレスが高まり、細胞内のエネルギー源を作り出すミトコンドリアが損傷していた。体内で利用できるエネルギーが枯渇するため、倦怠感などを引き起こしていると示唆された。

 

 ミトコンドリアに損傷を引き起こすメカニズムは、男女で異なっていることも分かった。女性は体内で活性酸素が増えたのに対し、男性では増えていなかった。男性は活性酸素を効果的に無毒化できなくなっていることが要因と考えられた。

 

 活性酸素などを対象にした診断法や治療法につながる可能性がある。チームは「感染初期にウイルスを排除するため、活性酸素がリンパ球などを働かせるが、ウイルスをうまく排除しきれず、過度に活性状態が長引くことで後遺症につながると考えられる」としている。【渡辺諒】