電撃症・雷撃症の原因・症状・治療・予防 | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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電撃症は電気が体を通ることで起きる症状、雷撃症は雷に打たれることで起きる症状のことをいいます。被害としては、軽症から即死までさまざまです。電撃症・雷撃症は予防が大事ですので、その予防法をメインにご説明します。

■電撃症・雷撃症とは

 電撃症はその名前の通り、事故などで体内に電気が流れるために起こるさまざまな臓器の損傷です。即死から軽い熱傷程度までさまざまですが、損傷の程度は通電する場所、電気の通り道、電気エネルギーの大きさなどによって異なります。

 雷撃症は、高圧の電気である雷によって体内に電気が流れることで起きる症状のことで、即死か軽症かに二分されます。

■電撃症の原因

 成人の場合は家庭のコンセントで起こることが多いですが、速やかに手を放すことができるため軽い熱傷で済む場合が多いです。子どもの場合は知らずに感電しますので、特に危険です。

 労務上、電撃症になりやすい鉄塔などの高所で作業しているときにも起こることがあります。漏電に気づかない場合など、事故が原因であることがほとんどです。

■電撃症の症状

 コンセントなどでの事故によって手から電気が侵入した場合、手首・肘・腋窩(わきの下)などを電気が通過します。また、接地部の足から地面に電気は流れていきますので、四肢にも損傷が起こります。

つまり、電気が流れた部分の内部に熱傷が起こっています。電流の身体への流入部と流出部では皮膚がなくなり、ただれてしまう「電流斑」ができます。この電流斑があることで、電気が流れたかどうかの診断の一助となります。

 皮膚表面の損傷が軽くても、神経・筋肉・腱・血管などが損傷され、下記のような症状が出る可能性があります。

・神経の損傷:痛み、麻痺や知覚障害
・筋肉の損傷:痛み、腫れ、筋肉の成分が腎臓に負担を起こす腎不全
・腱の損傷:痛み、麻痺
・血管の損傷:出血 など

 通電した経路に心臓があれば、心停止になる可能性が高いです。別の内臓に通電していれば、その内臓が損傷されます。

 高所での作業による電撃症では、転落による骨折・内臓損傷・脊髄損傷などが起こります。

■雷撃症の症状

 雷撃症の場合は、心停止、内臓損傷による即死か軽症です。体の表面を電気が通るので、皮膚に雷撃による樹枝状の熱傷がみられる「雷紋」が起きます。

 

雷紋があっても心停止をしていなければ、軽症ですむこともあります。しかし、内臓の損傷の評価をするために、軽症であっても48時間程度は経過観察入院が望ましいといわれています。

■電撃症の治療

 呼吸停止、心停止の場合は、ただちに救命処置として、人工呼吸と心臓マッサージを行います。野外の場合は難しいかもしれませんが、電気によって不整脈が生じている場合は、AED(自動体外式除細動器)を使用します。

このAEDは、心室細動という不整脈に対して電気ショックを与えて、心臓のリズムを整える機械ですから、心停止の場合は作動しません。

 高所で作業している場合に起こる電撃症では、電流・電圧が高いこと、転落などの外傷も考えられることから、高度救急救命センターでの搬送が望ましいことがあります。

 電撃症は電気による熱傷ですから、輸液を行い、筋肉の成分が腎臓に詰まらないようにします。尿が茶褐色になっている場合は、人工透析を行います。感染症の予防のために抗菌薬を使用し、局所はできるだけ解放にします。

電気で損傷された組織は手術で、できるだけ取り除きます。筋肉が腫れているときには筋肉を覆う膜である筋膜を切開して、腫れを抑えます。さらに筋肉の破壊が広範囲のときには、切断の可能性もあります。血管からの出血は、圧迫して止血します。止血しない場合は、動脈をくくって、出血を止めることもあります。

■「雷」の予防

 雷は自然現象ですから、いつ落ちてくるかわかりませんが、雷の性質を知っておくことは大切です。

□雷の性質

・一般家庭の数百~数百万倍の電流、電圧
・直撃での死亡率は80%以上

□落雷の予兆

・モクモクと発達した一群の入道雲、頭上に急に発達した黒雲などの積乱雲
・突風や気温の低下、激しい雨
・雷鳴(ゴロゴロ)がかすかでも聞こえれば危険信号で、突然落雷が発生する可能性がある。また、雷鳴が聞こえなくなっても、20分くらいは落雷の危険がある

□安全確保

・屋内に避難・待機させ、蛍光灯や電気器具から1m以上離れる
・屋内へ避難が難しいときには、高さ4m以上30m以下の高い物体の頂上を45度以上の角度で見上げる範囲で、その物体から2m以上離れた場所に避難する
・樹木の近くでは、「側撃」といって、落雷を受けた物体・人から放電して被害を受けることがあるので、樹木から2m以上離れて、速やかに安全な空間に避難する
・グランドなどの広い場所では、中央付近が危険

 自分だけは大丈夫、まだ雷鳴が遠いから大丈夫と過信しないことが大切です。