日本の未婚男性はなぜ、飛びぬけて死ぬのが早いのか? その「死因」と50歳を過ぎた未婚男性の”ガチ | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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日本の未婚男性はなぜ、飛びぬけて死ぬのが早いのか? その「死因」と50歳を過ぎた未婚男性の”ガチの敵”とは?

生涯未婚男性の死亡年齢の中央値は、男性全体の平均年齢81歳 と比べると飛びぬけて低いという厚生労働省の統計がある。未婚男性は死ぬのが早いということである。

 

「孤独は健康によくない」と医師や研究者が日々警鐘を鳴らすなか、中年独身男性に向けた婚活指南本『中年婚活 50歳、年収450万円からの結婚に必要な30の法則』(大洋図書)より一部抜粋・再構成して「未婚男性の死因」についてお届けする。

 

【画像】生涯未婚の50歳は「10年生存率50%の重病を患っている」状態とも

かつてはほぼ全員が結婚する社会だった

令和4年版少子化社会対策白書によると、50歳時点で一度も結婚をしたことがない生涯未婚の割合が男性28・3%に達しました。

 

生涯未婚率が「50歳時点での未婚者」で計算されるのは、その年齢になったらもう生涯結婚することはないだろうとされているからです。

 

男性の生涯未婚率はまだまだ上昇して、2040年には29・5%に到達して、単身世帯の割合は40%に達すると予測されています。

 

2040年といえば、現在50歳の人々が前期高齢者になる年齢です。定年後に仕事と居場所を失って単身で暮らしているとなると、誰とも話さない日々が延々と続き、得体の知れない孤独に襲われているかと思います。

 

いまでこそあたりまえの生涯未婚の独身男性ですが、それは平成以降に起こった特異な現象です。

 

50歳のみなさんが生きてきた間に、自由恋愛の時代となり、女性が社会進出して、非正規雇用が推進されるなど、様々な変化がありました。その結果、結婚しない、結婚できない男性が激増することになったのです。

 

みなさんが結婚できない、しない選択をしたことで、生涯未婚率の上昇がはじまって、未婚者の独身だらけという現在に至っているのです。

 

以前はどうだったのでしょうか、過去の生涯未婚率を見てみましょう。

 

高度経済成長期の1960年は1・3%、平成に突入した1990年は5・6%、2000年は12・6%と、独身男性は圧倒的な少数派でした。中年の未婚者は、めずらしい存在だったのです。

 

この数十年間で、ほぼ全員が結婚を経験する社会から、3人に1人が生涯未婚のまま人生を終える社会に変貌したのです。

 

皆婚時代が続いたので、現在の独身だらけ、単身世帯だらけという孤独な人々の増加は、歴史的に前例のないことだといえます。

 

よって、みなさんがどのような末路を迎えるのか、前例がないので誰もわからないのです。少なくとも、幸せではない未来が見えてきます。みなさんが結婚しなかった理由は、なんだったのでしょうか。

「孤独は毒である」

モテないことは置いておくと、「人生を束縛されたくない」「自由を求めて」「自分のためだけにお金を使える」などなど、そんなところでしょう。

 

しかし、若い頃はそんな時間的、経済的自由を満喫できても、40歳を超えたあたりから孤独を感じる時間が増えていませんか。

 

それに自分のためだけにお金を使うと張り切っても、パチンコしたり、風俗に通ったり、キャバ嬢や地下アイドルに貢いだり、みたいな使い方も少なくないでしょう。

 

50代単身世帯の貯金額の中央値は約53万円(令和4年家計の金融行動に関する世論調査/金融広報中央委員会)と、なかなか厳しい金額となっています。経済的自由を求めた結果として、なにか残るものがありましたか?と聞いてみたいです。

 

みなさんは実感していると思いますが、中年になると友だちは減ります。

 

40歳を超えたあたりから友だちと会う頻度は減り、いまではそのような機会はほとんどなくなっていませんか。そして、新しい出会いは極端に少なくなっているはずです。

 

若い頃に束縛されたくないと未婚の選択をしても、中年になると束縛どころか周囲に誰もいなくなって、気づけば孤独になりがちです。

 

仕事を頑張ってきた方でも、役職定年や早期退職になれば、人はどんどん離れるので仲間も居場所もなくなってしまいます。

 

それだけではありません。年齢を重ねると、家族にも変化が起こります。ちょっと前までは元気で、偉そうにしていた親も、気づけば後期高齢者です。

 

まともに建設的な会話ができなくなって、認知症になって周囲に迷惑をかけて、やがて歩けなくなって自立できない要介護状態になって、死んでしまいます。

 

50歳を過ぎると、友だちも仕事も家族もなくなって、ガチな孤独に陥るのは時間の問題なのです。孤独は健康によくありません。若い頃は束縛されたくないとイキっていた人も、どうして自分が生きているのか、わからなくなるでしょう。

 

「孤独は毒である」と、様々な医師や研究者が日々警鐘を鳴らしています。

 

そのような警鐘を自分には関係ないと、ずっと聞き流してきたかもしれません。でも、事実として生涯未婚男性の寿命が極端に短いことはご存じでしょうか。

 

日本人男性の寿命の事実を知ったとき、筆者は驚きました。

令和4年簡易生命表(厚労省)では、男性の平均寿命はおよそ81歳となっています。

 

その年齢はみなさんの寿命の共通認識だと思うのですが、未婚男性の死亡年齢の中央値は67・2歳として刻まれています(参考:荒川和久「『いのち短かし、恋せぬおとこ』未婚男性の死亡年齢中央値だけが異常に低い件」/Yahoo!ニュース)。

 

未婚男性は飛びぬけて死ぬのが早いのです。

早すぎる未婚男性の死因

中央値とはデータを若い順番に並べて、ちょうど中央に位置する値のことをいいます。となると、生涯未婚男性の完全に半数が67歳までに死んでいるのです。

 

みなさんも十数年後、すでに半分の方々は死んでいることになります。未婚男性の寿命は男性全体の平均寿命81歳には遠く及ばず、知らなかった筆者は愕然としました。

 

最近、人生100年時代と騒がれています。しかし、100年間も生きるのは、家族や人間関係、経済的に恵まれた、孤独とは縁遠い人たちです。未婚の単身暮らしで、孤独を抱えながら生きる未婚男性は長寿とは無縁なのです。

 

50歳のみなさんの世代は社会保障が現在と比べると極端に縮小して、もっと状況が悪化していることでしょう。実際にアラフィフである筆者の同年代の友人、知人は、すでに何人も死んでしまいました。みんな結婚をしなかった、できなかった人たちです。最期のゴングは、もう鳴りはじめているのです。

 

67歳で死ぬのは早すぎます。

年金受給がはじまって2年目、100年生きると張り切る親より早く死ぬ人もたくさんいるでしょう。葬式は終末期の親に見送られ、みなさんが核家族育ちの一人息子だとすると、

 

親の財産を相続することもできません。親とみなさんがせっかく築いた財産も、一人息子が死んでしまったので国庫に納めることになります。

 

早すぎる未婚男性の死因は、もちろん老衰ではありません。

死因を見てみると、腎不全、糖尿病、高血圧性疾患などの生活習慣病に、悪性癌となっています。

 

未婚男性の食生活はカップラーメンやコンビニ弁当、ポテチとかファストフードでしょうか。安価な外食や間食が中心で、手料理が中心の有配偶者とは食生活が異なります。それと、孤独による精神的なストレスで早期に悪性癌を誘発したのかもしれません。

 

残念ながら現在50歳の生涯未婚のみなさんに、残された時間は長くはありません。現在は医療が発達しているので、人間は簡単には死にません。寿命の前に、健康寿命を通過します。

 

健康寿命とは健康上の問題で制限なく、日常生活を送ることができる期間のことで、寿命−健康寿命は9年といわれています。となると、現在50歳のみなさんは、8年後あたりを目安になにかしら健康を壊し、数年間は苦しみもがく闘病して寿命を迎えるということです。

 

生涯未婚で50歳は、10年生存率50%の重病を患っているのと同等の危険な状態だといえるのです。若い頃のように「束縛されたくない」「自由でいたい」「お金を自由に使いたい」なんて言っている場合でないことは、終焉が迫ったみなさんにはわかっていただけたかと思います。

文/    中村淳彦