●毎日の入浴が乾燥を招くことも
寒い冬はもちろん、夏もきちんと湯船に浸かることが、健康のためにも美肌のためにも良いとされています。
サッとシャワーで済ます人も多いと思いますが、湯船に浸かると血行の流れをサポートしてくれ、疲労回復や老廃物の排出にも一役かってくれます。
日本人ならではの風習である入浴はぜひとも大切にしたい時間です。ところがそんな入浴が、じつは乾燥を招くこともあることをご存知ですか。
入浴時は皮膚に水分が十分に浸透している状態で、一見潤っているように感じるのですが、それと同時に入浴後は水分の蒸発とともに、肌に必要な保湿因子までも奪われることがあるのです。
入浴後の肌を放置しておくと、パリパリとしたつっぱりを感じるのはそのためです。
せっかくの入浴も、乾燥を招いてしまってはもったいない。そこで今回は、入浴後も潤いをキープするための入浴剤についてご説明します。
●保湿力のある入浴剤の選び方
ドラッグストアやスーパーなどには、今やさまざまな種類の入浴剤が並んでいます。全国各地の温泉を体感できるものなどもあり、気分によって入浴剤を選ぶ方も多いでしょう。
中でも、お湯の中に入れると白く濁るタイプのものは、美容成分としてオイルが配合されているものが多く、保湿力に期待ができるのでオススメです。オイル成分が肌をコーティングし、温熱効果を高めてくれることもあります。
他にも、塩分が配合されたものもオススメです。塩というとなんだか肌の水分を奪ってしまいそうですが、じつは塩には皮膚状に膜をつくり水分の蒸発を防いでくれる役割もあります。ミネラルも豊富なので、美肌効果にも期待ができますよ。
逆に気をつけたいのが硫黄入りの入浴剤です。硫黄は温泉にもよく配合されている成分ですが、肌の乾燥を促す作用があるので、入浴後はしっかりと洗い流して、保湿ケアをすることをオススメします。
入浴剤に含まれている成分は本当にさまざま。肌の調子や体調に合わせて、自分にぴったりのものを選んでください。きっと毎日のバスタイムで、ワンランク上の幸せを体感できます。
(この記事の監修: 札幌シーズクリニック 院長 / 大久保真 先生)