まだ若いのに最近急に白髪が目立つようになってきた……なんて悩んでる女性はいませんか?実はこれって体で起きている、ある事を知らせる信号なのかも。
白髪になる原因は、遺伝や加齢、甲状腺疾患や悪性貧血などの病気、ストレスによって起こる場合とさまざま。
そこで急に白髪が増える原因を管理栄養士のみやかわゆうこ先生に詳しく解説してもらいました。
(以下、みやかわゆうこ先生)
遺伝などのほかに、意外と見落としがちなのは無理なダイエットによる白髪増加。偏ったダイエットをして、栄養不足になっている場合も白髪になりやすいの。たとえ栄養が足りていても、血行が悪いと、栄養分が頭皮まで運ばれず、結果、栄養不足になることだってあるわよ。
ところで、髪の毛が黒くなるのは、どうしてか知ってる?
黒色の素はメラニン色素と呼ばれる成分。メラニン色素が活発に合成され毛根部に送られているために、髪の毛が黒くなって生えてくるの。ところが、その機能が衰えると、髪の毛に色素が送られず、白髪になってしまうというわけ。
このメラニン色素の合成を担っているのは、メラノサイトと呼ばれる色素細胞。メラニン色素はおよそ28日周期ではがれ落ちるため、メラノサイトは休みなく色素の合成を繰り返していかなければならないのだけれど、この色素の合成には、食事から摂(と)る栄養分が欠かせないの。
色素を黒色に変え、髪の毛の健康を維持するのに必要なのは、銅や亜鉛、カルシウムなどミネラル分豊富な食材よ。カキや海藻、アーモンドやゴマなどは特におすすめね。
そして、忘れてはいけないのは、髪の毛の主成分であるたんぱく質やアミノ酸の摂取。もちろん、摂(と)り込んだ栄養をしっかり送り届けるためには、血行を促進するビタミンAや鉄分も必要よ。
つまり、美しい髪の毛を維持しようとすれば、常日ごろから、お肉や魚介、野菜、果物などバランスの良い食生活が大事なの。ストレスをため込まず、きちんと食べて、よく眠ることを心掛けてみて。
けれど、白髪の原因はさまざま。免疫疾患の可能性もあるので、心配な子は、一度専門医に相談してね。