【今日のストレス 明日の病気】慣れない接客業に断続的な咳と口臭…後鼻漏のおそれ | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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Yさん(32)は今年の夏、10年勤めた会社をリストラされた。いまは親戚の経営する居酒屋でアルバイトをしているが、アルバイトを始めた頃から、口臭と断続的な咳に見舞われるようになる。その背景には、意外な原因が…。

【カゼは治ったが】

 Yさんが勤めていたのは小さな編集プロダクション。学生時代から書籍の編集以外に自分の進む道はないと考えていた彼にとって、給料は安いがその仕事は天職だった。

 ところが折からの不況のあおりで、会社が傾いた。

 「こういう状況だから仕方ない」と納得はしたものの、再就職先は見つからず、当面の生活をしのぐために、居酒屋で働き始めたのだが…。

 「もともと接客業は不向き。といって調理場なんてもっと無理。早く編集の仕事に戻りたい」と未練タラタラなのだ。

 そんな折、かぜを引いたYさん。カゼそのものは1週間もしないで治ったが、慢性的に痰が絡んで咳が続くようになる。特に朝方の咳がひどく、咳と同時に自分でもはっきりとわかる口臭が漂うようになったのだ。

 「後鼻漏(こうびろう)という疾患が考えられます」と語るのは、大阪厚生年金病院内科医長の鈴木夕子医師。

後鼻漏とは鼻の粘液がのどに流れ込む状態。つねにのどの奥に違和感があり、気管や気管支、肺などにその粘液がたまってしまうこともある。これを出そうとして咳が出るのだが、じつは口臭の原因にもなるという。

 「後鼻漏の粘液にはタンパク質の一種が含まれていて、これが分解されて硫黄化合物に変化すると口臭を引き起こすのです」(鈴木医師)

 副鼻腔炎(ちくのう)やアレルギー性鼻炎などと同じ“鼻疾患”の一種で、Yさんのようにかぜや花粉症などがきっかけで発症することが多いが、時にストレスが引き金になることもある。

【免疫力下がり】

 「ストレスで免疫力が下がり、アレルギー性疾患の発症、悪化を促すことは十分に考えられます」と鈴木医師。かぜとストレスのダブルパンチを受けたYさんは、まさに格好の標的だったのだ。

 後鼻漏は内服薬や点鼻薬などで治療が可能。まずはこの嫌な症状を治してから、先のことを考えたほうがいいのでは-。