良い香りがすると、それだけでほっとしますよね。アロマは大脳に直接働きかけ、使い方によって私たちの自然治癒力を高めてもくれます。
しかし正しい使い方をしていないと、逆に健康を害してしまうことも! それどころか火事になる場合もあるのです。今回はこれだけはやってはいけない精油の扱い方を、アロマセラピーアドバイザーの筆者がご紹介します。
■なるべく天然の精油以外は避ける
アロマオイルといいながら、安価なものは化学物質が混ざっているものがあります。リラックスするためにアロマライトなどを使って香りを拡散させると、頭痛や吐き気の原因になることも。
植物に含まれる芳香物質から抽出された精油のみを使いましょう。精油は植物が二次代謝産物として作り出したもので、誘引・忌避・殺菌・冷却作用などがあります。
なぜ植物がこれらの作用を持っているのか、すべてが科学的に明らかにされたわけではないので、天然100%のものでも体質に合わないなどの理由から、すべてが安全とはいいきれません。安全な使用法で生活に取り入れましょう。
■危ない精油の使い方4つ
(1)直接肌に塗る
100%天然という響きで、肌に直接塗布しても良い効果が得られるはずと勘違いしないようにしましょう。人体に対し毒性を示す成分を含むものもあります。
(2)火の近くに置かない
油だけあって、精油には引火性があります。キッチンまわりで精油が入ったものを使用するときには、充分注意しましょう。
(3)オイルが染みたタオルを乾燥機にかけない
トリートメントオイルのしみついたタオルを乾燥機などに入れると、繊維の隙間に残った精油成分が熱風で酸化し、高熱になり自然発火する恐れがあります。毎年何件かの火事が起きています。
(4)紫外線で成分が変化するものがある
精油成分が入った化粧水などを外出時に使っていると、紫外線に反応して色素沈着や炎症を起こす場合があります。
いかがでしたか? 直接飲もうとする人はごく稀だと思いますが、消化器系から吸収され体内を循環することで、体に悪影響を及ぼす場合があります。
アロマを使ってみたいときにはお店の人に相談するなど、正しい知識を持った人からのアドバイスを!