そろそろあるかなと鮮魚コーナーへ。お目当ては鰆(サワラ)です。鰆は、魚へんに春と書く通り、春の訪れを告げる出世魚。
残念ながらまだ入荷していませんでしたが、代わりに鰆より安価なサゴシ(鰆の幼魚)を見つけることができました。ということで、今回はサゴシの美味しく健康なレシピをご紹介します。
鰆(サゴシも同様)は、「鰆の刺し身は皿までなめる」という言葉があるほど、良質な「魚の脂」が含まれています。それらの脂肪酸は、ご存じのDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)と呼ばれ、血栓の予防やがんの抑制に高い効果が期待されています。特に鰆に含まれるDHA、EPA量はサバよりも多いとされているんですよ。
ただし注意したいのは「魚の脂」は酸化しやすく、溶け出しやすいため、干物や煮物でいただくよりも刺し身や焼き魚がお勧めということです。
シンプルに塩焼きにすれば、あっさりクセのない中にほのかなうま味を感じられ、そこに特製山椒ソースを絡めれば、食欲にも健康にもプラスワンのおいしい一品に仕上がります。ぜひお試しください。
【材料】2人分
サゴシ 2切
クレソン 適量
[山椒ソース]
オリーブ油 大さじ2
しょうゆ 大さじ1
塩 小さじ1/2
酢 小さじ1/2
粉山椒 小さじ1/2
にんにく(すりおろし) 1片
【作り方】
1 サゴシをグリルで焼く。
2 山椒ソースの材料を混ぜ合わせ、クレソンをあえて、1に添える。
■今坂佳美(いまさか・よしみ) 1975年生まれ、静岡県浜松市在住。料理研究家で珠算指導者。二男一女の母で、ボートレーサー故ガッツ今坂の妻。