猛暑で肌疲れが進む…「肌がくすむ・顔がたるむ」と一気に老け見えに。簡単１分マッサージで顔印象に変化！
猛暑の夏、ついついお手入れが面倒になって肌老化が一気に加速するような……そんな時はプロのテクニックから学ぶべし。今回。美容家の瀬戸口めぐみさんに教えてもらった、
たるみ・くすみ悩みを解消する目からウロコの解決法。１分で顔印象が変わる、夏に差がつく試さなきゃソンのビューティハックです。
お話を聞いたのは……
瀬戸口めぐみさん／美容家
自然派化粧品ブランドで28年間ブランドディレクターを務める傍ら、エステティシャンとしても活躍し、2024年スキンケアブランド「MEM」を主宰。
2022年11月にリリースしたセルフマッサージメソッド『老化筋ほぐし』（小学館）では、述べ1万人以上の施術を経て独自で開発した「手美容」メソッドを余す所なく紹介している。
老け見えする、くすみ・ごわつきをなくす方法は？
夏の暑さ対策、しっかりケアをしないとすぐに現れるくすみやごわつき。気温や湿度が高くなると汗や皮脂の分泌が増え、肌の表面についたたんぱく汚れも気になりますね。
Q：1日中肌がくすんでいるように感じるのですが、その原因は？
ここ数年は、肌ぐすみに悩む人が多くなりましたよね。女優さんも「しみのケアよりも透明感のある肌がほしい！」とエステに駆け込んでくる方も。
特に夏は、汗や過剰な皮脂などによるたんぱく汚れやターンオーバーの乱れでうるおい力が低下し、肌がくすんできます。
ですが、お手入れ次第でくすみ悩みも解決できます。そのカギは「水分」と心得て。肌にどれだけ水分を蓄えられるかによって、肌状態も変わってきます。
また、肌のごわつきが気になる人は、毛穴の詰まりが生じている証拠。美容液やクリームなど肌に届けたい栄養も届けることができず、肌トラブルを招いているのです。
まずは肌表面の不要なモノを取り除く、「肌の断捨離」をおこなうことが大切。そしてうるおいを溜め込む、“うるおい燃費”の良い肌を目指しましょう。（瀬戸口さん）
Q：お手入れしているのにくすみが消えないのはナゼ？
最近は過度なピーリングによって皮膚（表皮）が薄くなり、うるおいを溜められない人が増えています。良かれと思ってやっていたお手入れが逆効果になっているケース。
また、「保湿ケアをしているのに乾燥する」赤ぐすみの人は、肌が炎症を起こしているサインでもあるので要注意を。（瀬戸口さん）
「季節の変わり目に強い肌」になる角質ケアとは？
この時期は何かと肌トラブルに悩む時期ですよね。汗をかいた後にかゆみが生じる人は、是非、週に１〜２回の角質ケアを取り入れてみてください。
くすみやごわつきの原因となる古い角質をからめ取り、なめらかな肌に導きます。角質ケアは「溜まったらお手入れする」ではなく、定期的におこなうのがベター。季節の変わり目でもトラブルに負けない、強い肌を育んでいきましょう。（瀬戸口さん）
正しい角質ケアのポイントは、２つ。
① ゴマージュの使用回数を守ること。週に１回または２回程度にし、肌を育むことも忘れずに
② 肌にやさしいマイルドなスクラブ剤に切り替えること
使用したアイテムはコチラ！
猛暑で肌疲れが進む…「肌がくすむ・顔がたるむ」と一気に老け見えに。簡単１分マッサージで顔印象に変化！
ソフト フェイシャル ゴマージュ 80ｇ ￥5940／MEM
洗顔後に使う肌にやさしいゴマージュ。美容液成分94％配合で、乾燥や毛穴対策にもおすすめ。「乾燥肌の方でも使用できるように、国産のこんにゃくスクラブを使用しました。
くるくると円を描くように顔全体をマッサージします」（瀬戸口さん）
使用量は、顔全体で１センチ程度。「デコルテまで広範囲に使用する際は適量（さくらんぼ粒大）に取り出し、額・両頬・鼻・あごに５点置きします」（瀬戸口さん）
あご・Tゾーン・額に向かってクルクルと円を描きながらなじませて。「特に汗などの汚れが溜まりやすいあご先や皮脂詰まりが起きやすいTゾーンはしっかりとおこないましょう」（瀬戸口さん）
＼美容エディター長谷川が、早速、試してみました！／
カラフルな見た目に、お手入れ度爆上がりのソフトゴマージュ。ゴリゴリ系ではない、ソフトなテクスチャーの正体は、国産こんにゃく由来のマンナン原料だとか。最初はもの足りなさを感じていたけど、今ではこのソフトな感触がやみつきに（笑）。
今は週2ペースでせっせとお手入れ中。「これからの季節は、首・デコルテまで範囲を広めてケアしてください」と瀬戸口さんからのアドバイス、もちろん実行しています。
エステでもおこなっているテクニックで、夏を乗り切るための先手ケア。エイジング悩みもまとめてケアできるとあって、今から取り入れたいですね。ぜひ、お試しを！
写真：Shutterstock
くすみごわつき同様に、頬やフェイスラインのたるみも気になる40代。このたるみを解消するため、マッサージをするのはいいことなのですが、実は根本解決になっていないとか！？
Q：なぜ加速する？ 40代の「たるみ」の原因
頬のたるみが気になる原因のひとつは実は「顔のコリ」。皆さん、ものすごく顔が凝っているんですよ。
コリがあると筋肉が硬くなり、老廃物も溜まりやすくなる。肌のめぐりが低下するとハリ感もなくなり、老けを感じやすくなるのかもしれません。
顔のコリも元をたどれば、頭のコリがスタートなんですよ。頭もカチコチに凝っていませんか？ 特に髪の生え際付近の前頭筋と、こめかみ付近の側頭筋の２つは要チェック。
これらを手のひらでグーっと押して痛さを感じたら、コリがあると認識して。
特に側頭筋のコリは、何かに集中している時や睡眠中のくいしばりで生じることも。くいしばりはたるみだけでなく、むくみも発症するのでここでしっかりケアをしましょう。
顔のコリ対策は、頭部マッサージがおすすめ。それから範囲を広めて頬や目・フェイスラインをマッサージすると、一気に引き上がります（瀬戸口さん）
朝のスキンケアルーティンにおすすめ！ むくみも解消できる1分間マッサージ
肌のお手入れをしながら、たるみ・むくみケアも同時でおこなう習慣を身につけましょう。朝のスキンケアルーティンに入れると小顔効果も。
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海藻系の美容成分がたるみ・小じわにもアプローチ。「エステでマッサージをおこなうために開発したセラム（美容液）とミルク（乳液）の良いとこどりをした美容乳液で、うるおいに満ちたハリ感のある肌に導きます。
マッサージをする際の使用目安は、普段使いにプラス１プッシュがおすすめ」（瀬戸口さん）
手のひらをこめかみに当てて、内側へ圧をかけていきます。「側頭筋を緩めるとフェイスラインがキュッと引き締まり、すっきりします。
内側へじんわりと圧をかけながら、ゆっくりと円を描くように。この時、上へ引き上げるように意識しておこないましょう」（瀬戸口さん）
指を開いて額中央からこめかみに向かってリンパを流します。「額は熱がこもりやすく、睡眠不足などでもむくみやすいエリア。リズミカルに５～６回流すのがポイント。目まわりもスッキリします」（瀬戸口さん）
親指を鼻横の硬い部分にグーっと押し当てて、その後フェイスラインへ流します。「むくみがひどいと小鼻も広がり、ほうれい線も目立ってきます。スッキリとした顔印象に整えましょう」（瀬戸口さん）
エイジング悩みをケアできる瀬戸口さんのコラム連載「瀬戸口めぐみの美容の〝手〟習い」も参考にしてみて。「紹介しているメソッドは結果が出やすく、しかも簡単なものばかり。肌悩みに応じていくつか覚えておくことをおすすめします」（瀬戸口さん）。エイジングケアにぴったりのビューティハック、ぜひ、お試しを！
撮影／後藤渉
取材・文／長谷川真弓
構成／國見香