3大ナッツでアンチエイジング しなやか血管で肌も脳も若いまま | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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『無敵の「1日1食」 疲れ知らずで頭が冴える!』
さあ、元気に歳でもとりますか!それに女性は明日の美しさを迎えにいこう。

美肌に、ダイエットにと、年齢問わず注目のナッツ。なかでもクルミ、アーモンド、ピスタチオには、血管から全身を若く保つ働きがあることがわかってきました。

 食物繊維やビタミン、ミネラル、良質な油を含み、美肌やダイエットに役立つと女性に人気のナッツ。実は、血管の柔軟性を高め、全身を若く保つという点でも注目の食材だ。 

 

でもなぜ血管が柔らかいといいのだろう。「血管が硬くなると、十分な酸素や栄養を送ることができなくなり、皮膚や筋肉、臓器などが老化しやすくなる」と愛媛大学医学部附属病院抗加齢・予防医療センターの伊賀瀬道也センター長。

 

「センターの調査では、血管年齢が高い人は、シミやシワなどが多く、“見た目年齢”も高かった」という。

 さらに、「血管の細胞は、全身を若く保つさまざまな物質を作る」と新潟大学大学院の南野徹教授。「たとえば、血管の細胞が作るNO(一酸化窒素)という物質がそのひとつ。血液とともに流れていって、血管の先にある組織でエネルギー産生を高める」と南野教授。

 

一方、血管細胞でのNO産生量が減ると、筋肉でのエネルギー消費が低下したり、臓器の働きが悪くなったりするという。

 そんな、全身のアンチエイジングの要となる「血管」を若く保つのがナッツというわけだ。「クルミとアーモンドに血管の老化を防ぐ働きがあることは以前から知られていたが、新たにピスタチオでも効果があることがわかってきた」と伊賀瀬センター長は話す。

 

お薦めは1日25g程度を食べ続けること。血管が若返り、ダイエット効果も期待できるという。

●お薦めは 1日25gのナッツ

血管を若く、柔らかく保つには「1日25g程度のナッツを食べるといい」というのはナッツの健康効果に詳しい慶應義塾大学医学部化学教室の井上浩義教授。

 

「海外の研究では、大量のナッツで健康効果を検証したものが多いが、カロリーなどを考慮すると、日本人には25gくらいが適量」という(井上教授)。

●αリノレン酸が柔らかな血管細胞を作る【25gは…クルミなら8粒】

人類が食してきた最古のナッツといわれ、古代ペルシャが原産。必須脂肪酸のリノール酸とαリノレン酸が理想のバランスで含まれ、αリノレン酸含有量はナッツの中で最も多い。このαリノレン酸とポリフェノールが血管を柔らかくすると考えられている。

●ビタミンEとアーモンドポリフェノールが血管壁の硬化を防ぐ【25gは…アーモンドなら25粒】

西~南アジアが原産のアーモンド。ナッツ類の中でもカルシウム、鉄、マグネシウム、亜鉛といったミネラルがバランスよく含まれていて、食物繊維量はナッツで最も多い。血管を若く、柔らかく保つ働きは、ビタミンEやポリフェノール、オレイン酸によるもの。

●カリウムとオレイン酸が血管を柔らかく保つ【25gは…ピスタチオなら50粒】

「血管の柔軟性を高めるナッツ」の新顔がピスタチオ。古代トルコ、ペルシャなど地中海沿岸の砂漠地帯が原産で、その独特の風味から「ナッツの女王」と呼ばれる。血管を柔らかくする働きは、カリウムと脂質に含まれるオレイン酸によるものとされる。

<この人たちに聞きました>
伊賀瀬道也センター長
愛媛大学医学部附属病院
抗加齢・予防医療センター
愛媛大学医学部卒業。同大学第2内科、米国ウェイクフォレスト大学医学部高血圧血管病センターを経て2015年から現職。循環器専門医、老年病専門医。動脈硬化、脂質異常症、アンチエイジングなどを研究。

南野 徹教授
新潟大学大学院
医歯学総合研究科循環器内科
千葉大学医学部卒業。臨床研修の後、東京大学医学部で医学博士を取得。米・ハーバード大学研究員などを経て現職。主な研究領域は血管再生治療、老化研究など。

井上浩義教授
慶應義塾大学
医学部化学教室
九州大学大学院理学研究科博士課程修了。2008 年から現職。専門は薬理学、生化学。天然の薬理活性物質の機能解明を行う。「ナッツのオレイン酸には糖の吸収を妨げる働きも」。