【死ぬときに後悔しない方法】(上)人生後悔しないと言い切れますか? | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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『無敵の「1日1食」 疲れ知らずで頭が冴える!』
さあ、元気に歳でもとりますか!それに女性は明日の美しさを迎えにいこう。

こんにちは。東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニックの川嶋朗です。今回から3回、このコーナーで連載します。

 私はこのクリニックで日本の大学病院としては唯一「統合医療」を実践しています。「統合医療」というのは、西洋医学、伝統医療(漢方薬、鍼灸、気功、ヨガなど)、

代替医療(サプリメント、アロマテラピー、ホメオパシーなど)などの区別なく、患者さんそれぞれに最も適した方法を優先的に考えて治療していく医療のことです。

患者さんを前にしてじっくりと話をうかがい、病気になった原因を一緒に探っていくので、診療時間は軽く1時間を超えることもあるんですよ。

 そんな患者さんに寄り添う診療を長く続けるなかで、医者である私も、じつにさまざまなことを学んでいます。なかでも、末期がんなどの患者さんの話からは、人は死を意識すると、

「後悔」することがたくさんあることを知り、改めて、生きるとは何かを考えさせられることが少なくありません。

 突然ですが、みなさんは「自分がなぜ生きていたいのか=死にたくないのか」について考えたことはありますか? 私は、本当の人生の充実って、じつはこれをじっくりと考えてこそ、初めて得られるんじゃないかと思うんです。

 私が患者さんから聞く「後悔」は、たとえば「やりたいことができなかった」「ストレスの多い人生を送ってしまった」「自分だけは大病しないと思い込んでいた」「夜型の生活を続けてしまった」

「人に言えない悩みを引きずってしまった」などなどありますが、これを読んでドキッとした方もいるでしょう。

乱れた生活習慣、ストレスは万病の元、なんて聞いたことはあっても、目先の忙しさを優先して「自分だけは大丈夫」と思っていませんか。

 でも結局、その結果病気になって後悔するのならば、日頃から「自分はなぜ生きたいのか」について考えていたほうが、人生も、究極のところでは死でさえも、自分が納得し、満足できるものになるんじゃないかと思います。

 私の著書「医者が教える 人が死ぬときに後悔する34のリスト」では、患者さんが死を意識したときに吐露したさまざまな「後悔」のエピソードと、いまを生きている人が悔いなく生きるためのヒントをご紹介しています。

 あなたは、突然「明日死ぬかもしれません」と言われても、ひとつの後悔もなく人生をまっとうしたと、いま、言いきれますか?

 次回は、後悔なく生きるためのヒントについてお話ししたいと思います。

■川嶋朗(かわしま・あきら) 1957年東京都生まれ。
東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック所長、准教授、医学博士。北海道大学医学部卒業後、東京女子医科大学入局。ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院などを経て2004年から現職。漢方をはじめとするさまざまな代替、伝統医療を取り入れ、西洋近代医学と統合した医療を担う。

「よりよく生きる」「悔いのない、満足のいく人生を送る」ための心得として、「自分の理想的な死とは何か」を考え、QOD(クオリティ・オブ・デス=死の質)を充実させることを提案している。西洋医学での専門は腎臓病、膠原病、高血圧など。日本統合医療学会理事、日本抗加齢医学会評議員。最新刊「医者が教える 人が死ぬときに後悔する34のリスト」(アスコム刊)が好評発売中。