昔から朝食は、1日の中でもっとも大切な食事だといわれています。
これについては賛否両論ありますが、大事なのは、1日を実りあるものにするためには、毎朝の良い習慣がとても重要だということ。朝から全力で仕事に取り組めるようにする方法は、間違いなくあるのです。
朝の時間を最大限に活用し、生産性の高い1日を送るために、次の3つを習慣にするといいでしょう。
1.良い朝は「前日の夕方」から始まる
できれば夕方には仕事から離れ、翌朝仕事を再開するまでゆっくり休んでエネルギーを蓄えたいものです。
その際、物理的にオフィスから出るにせよ、家のPCからログオフするにせよ、仕事を終える前に翌日のスケジュールを確認するようにしましょう。
翌日にどんな大きな案件があるかを知っておくと、大いに役立つはずです。
同僚や顧客との大切な打ち合わせがあるかもしれないし、対応を任されてずっと気になっている問題に取り組む必要があるかもしれません。
報告書を仕上げたり、重要なデータに目を通したりしなければならないこともあるでしょう。翌日にやるべき仕事を思い出しておくと、あなたの頭は自然とその仕事の準備に手を貸してくれるようになります。
これらの仕事に関連したコンセプトを思いつきやすくなるし、その仕事に関係する世の中の物事に気づくこともあるでしょう。散歩したりシャワーを浴びたりなど、のんびりしているときにも、気がつけば頭の片隅でその問題について考えているかもしれません。
こうした頭の中の活動は、決して次の日のためのエネルギーを消耗するものではなく、これから向き合う仕事に備えるのに役立つ可能性があります。
2.メールに優先順位をつけて、集中力を温存せよ
朝はたいていとても効率よく、集中して仕事ができるもの。頭も身体も休んだあとなので、職場で何が起きても過度にストレスを感じることはないでしょう。
朝一番に会議を入れたがらない人は多いので、朝には、より大きな仕事に取り組めるまとまった時間がとりやすいはずです。
その上、寝起きをすっきりさせるために飲んだコーヒーのカフェインは、集中力を高めてくれるというデータもあります。自分は概ね夜型だと思っている人でも、朝は生産的に仕事ができると感じる可能性が高いでしょう。
それでも、多くの人は仕事をはじめるときにまずメールをチェックします。メールのチェックに生産性の高さが求められることは、ほとんどないにもかかわらずです。
生産的な時間の多くをメールに使って無駄にすることがないように、ログオンするときは、15~20分のタイマーを設定しましょう。
その時間を利用して、夜に届いたメールに優先順位をつけ、ただちに返信しなければならないものにだけ返信しましょう。
そのあとはメールを閉じ、「本当に集中力が求められる仕事」に時間を充ててください。
3.すぐ終わって、満足感が得られる仕事からはじめよ
朝一番に取り組む仕事が1日の残りの雰囲気を決めてしまうことがあります。
生活や仕事に満足しているときは、満足していないときより仕事の問題が解決できそうに感じられるでしょう。そのため、満足を感じられる方向に気持ちをもっていくことには価値があります。
そのためのおすすめの方法は、1日の最初の仕事を上手く片付けること。
ToDoリストを整理して、10~15分でできる仕事を見つけましょう。その仕事を終わらせてリストから消すと、「自己効力感」、つまり「自分はデキる」という感覚を強めることができます。
すると、ToDoリストの次にあるもっと複雑な仕事が、難なく処理できるものに思えてくるのです。
Source: SpringerLink
Originally published by Fast Company[原文]
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