知ってる?過食症と虫歯の深い関係 | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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遺伝的・体質的要因で虫歯になりやすい人がいる一方、病気など後天的な理由で歯が弱くなってしまう人もいます。

過食症もその原因の1つ。一見、過食と虫歯は関係がないように思えますが、実は深い関係があるのです。

◆嘔吐の繰り返しが歯を弱くする

過食症とは正しくは「神経性大食症」と呼ばれ、自分の意志では暴食をコントロールできない精神疾患です。患者の多くは、食べた後にそれをなかったことにしようとして下剤の使用や嘔吐を繰り返します。

この、暴食後の代償行為として嘔吐を繰り返すタイプの人は、徐々に歯を弱めることになります。嘔吐する際に胃から逆流する胃液は、pH1.0の強酸性の液体だからです。

繰り返し嘔吐することで、胃液により歯のエナメル質が徐々に溶かされて弱くなってしまうのです。

胃液に限らず例えば酸っぱい食べ物や飲み物など酸性の強い食品を継続的に摂取し続けることでもこのような症状が起こるのですが、これを「酸蝕歯」と呼びます。

◆ひどい場合は抜歯になることも

酸蝕歯では、エナメル質が溶けることで歯の表面の凹凸がなくなったり、歯が薄くなって黄ばんだりします。黄ばむのは、エナメル質の下の層にある象牙質が透き通って見えてくるためです。

酸蝕歯が進行すると冷たいものが歯にしみる知覚過敏になったり、細菌感染しやすくなって虫歯になったりします。ひどい場合には歯を抜かなければならなくなることさえあるので、早めに歯科医で治療を受けることが大切。

まだ歯への影響が小さい段階なら、歯を強くする薬剤を塗布して症状を軽減させます。

歯への影響が大きい場合には、虫歯の治療と同じようにレジンという接着性の素材を歯のエナメル質が溶けた部分に埋め込んで充填します。

◆歯についた酸を洗い流す

とはいえ、過食症が原因で酸蝕歯になった場合、歯科医で治療しても効果は限定的です。根本原因となっている過食症を治さない限り、再び酸蝕歯になってしまうからです。

過食症は難病の1つと見なされているとおり、簡単に治癒できる疾患ではありません。専門家の助けを借りて治療に専念することが必要です。

過食症が改善するまでは、やはり嘔吐を繰り返してしまうことが予想されます。

その場合にできる対策としては、吐いた後口を水ですすぎ、歯みがき粉をつけないで歯をみがくことです。これで歯の表面についた胃酸を洗い流すことができます