子どもの食物アレルギー治療 小児科医に聞く | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

『無敵の「1日1食」 疲れ知らずで頭が冴える!』
さあ、元気に歳でもとりますか!それに女性は明日の美しさを迎えにいこう。

AmebaNews記事レビュー

食物アレルギーについて小児科医の片山啓さん(64)=神戸市灘区=に聞きました。

 -血液検査をすべきですか。

 「しつこい湿疹などアレルギーを疑わせる症状がない限り血液検査は必要ありません。検査が陽性でも、実際に食べて症状が出なければ食物アレルギーではなく、陽性の物を全て除去する必要はありません。

 

完全除去していた人が誤って食べると、少しずつ食べていた人に比べ症状が激しく出るといわれます。血液検査は参考にとどめ、心配なときは小児科医に相談し、少量ずつ与えて反応を見るチャレンジテストをしてください」

 -遺伝しますか。

 「アレルギーを起こしやすい体質は遺伝しますが、何に対して起こすかは、生まれてから獲得するものです。

 

乳児湿疹やかぶれなどでバリアーが壊れた皮膚に食物などのたんぱく質が触れることで、アレルギーの原因になる抗体が作られるともいわれています。新生児期から皮膚を保湿し、湿疹ができたら早めに治療することが大切です」

 -アレルギー症状が出たら。

 「通常みられる症状には、摂取直後から2時間でじんましんや喉の腫れ、呼吸困難などを示す「即時型」と、12~24時間後に湿疹が現れる「遅延型」とがあります。

 

即時型は場合により命の危険もあるので、症状が出たらすぐ医療機関で治療し、除去食も必要です。遅延型は危険性はないので、積極的な食物除去はあまり必要ないとされます。どちらも近年『食べさせる治療』が提唱されていますが、医師の指導の下でしてください」

 -アレルギーによる湿疹などにステロイド剤を使うべき?

 「日本では報道の影響で拒否感を持たれがちなステロイドですが、本来、ホルモンとして体内で作られ、なくなると命を維持できなくなるほど大切なもの。塗り薬に通常使われるステロイドは本人が作る量の数百~数千分の1程度で、全身性の副作用はまずありません。

 

ただ、効かないまま使い続けると皮膚が薄くなったり、赤くなったりする局所の副作用が出ることも。

 

湿疹などの症状が出た場合、炎症の強さに見合った強さの薬を使い、短期間で皮膚の治療を終えることが必要です。かさつきがなくなるまでしっかり塗ってください」(聞き手・広畑千春)

  かたやま・はじめ 山口県下関市出身。東京大医学部医学科卒業。2004年、神戸市灘区に片山キッズクリニックを開業。灘区医師会会長。