乳がんとは違う良性のしこり“嚢胞” 怪しいと思ったら検査に行こう! | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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乳房を触ってみたら怪しいしこり…。しかも痛みがある…。でもそんな症状でも、
乳がんではないと診断される場合もあります。 それが「嚢胞(のうほう)」です。そもそも嚢胞とは? 乳がんとの違いは? さらに実は「嚢胞」の中に乳がんが隠れているケースも…。 意外と知らない「嚢胞」についてご紹介します。

要チェック項目
□嚢胞は、乳がんと見分けがつきにくい良性の「しこり」 □基本的には放置しても大丈夫 □ただし「嚢胞内乳がん」という恐ろしい病気もあるので注意が必要

乳腺の病気は乳がんだけではない
乳腺とは母乳を作る働きを持つ臓器のことです。その乳腺の内側もしくは外側に見られる変化や症状は、以下のように実はよく知られている乳がんだけではないのです。

嚢胞
女性ホルモンの分泌量が多すぎて乳腺から分泌物が出ていかないとそのままたまっていってしまいます。この乳腺に液体がたまった状態のことを「嚢胞」といいます。しこりや痛みが見られます。

乳管乳頭腫
乳頭から分泌液が出てくる症状です。 ほかにも細かく分類すると10種類以上あるといわれていますが、いずれにしても「嚢胞」はその中の1つです。しかし、一般では乳がんと見分けがつかないのが通常です。

嚢胞をもっと詳しく知ろう

手触り
良性の嚢胞の場合は、丸みを帯びて、比較的弾力があると言われています。

大きさ
ある程度大きくなると、触っても「しこり」として気づくことがあります。アズキの粒くらいになるともいわれています。


1個だけできるとは限りません。乳房に何か所もできる人もいます。その場合は「のう胞症」と呼ばれます。

嚢胞が見られる年齢
40代から50代前半から見られ始めると言われています。

痛み
生理の前後にかかわらず、痛みがあったり、時にはなくなったりします。また押したときに痛みを感じることもあります。

嚢胞の検査と治療

嚢胞は痛み、しこりといった乳がんにも見られる症状があるので、医師もまず乳がんを疑います。

問診から始まり、詳しい検査へ

最初の問診から始まり、視診などである程度の見当をつけ、疑わしい所見があればマンモグラフィー、レントゲン、エコー検査などを行います。 マンモグラフィーでは引っかかるものの、その後のエコー検査で「嚢胞」とわかる場合もありますが、細胞検査を行うこともまれにあります。

治療は
原則として経過観察になり、治療の必要はありません。ただし痛みが強い場合は、ホルモンを抑制する薬を処方することもあります。

さらに見分けがつきにくい「濃縮嚢胞」

嚢胞は時間経過とともにさらに分泌物が濃縮されていき、エコー検査でも「腫瘍」のように見えてしまうケースもあります。 これが「濃縮嚢胞」です。 場合によっては「カテゴリー3」といって、良性だが悪性も否定できないという診断をされ、さらに詳しい細胞診に回されてしまう場合があるのです。 しかし、本当の悪性腫瘍、つまり乳がんと濃縮嚢胞は、乳腺エコーの熟練検査技師であれば見分けがつきます。しかし、専門医ではなく、市や区が行っている乳がん検診にその精度の高さは求められません。

本当は怖い「嚢胞に隠された病気」

こうして比較的心配のいらない「嚢胞」は、どんなに分泌物が出ても、癌にはなりません。 また、必ずしも「嚢胞」ができやすいからといって乳がんになりやすいわけではないと言われています。 しかし、この「嚢胞」の中に、乳がんができているケースもあるのです。

しこりの中に血液が認められる場合

細胞診の結果、嚢胞の中に血が混じっていたりする場合は、のう胞の内部にがん組織がある可能性を考えなければなりません。 しかし、そのままの状態では治療できないので、のう胞を切除して中を調べることで「がん化」しているか確定することができます。 それが良性であれば特別問題はありませんが、万が一悪性だった場合は適宜、放射線治療などを受けることになります。

「嚢胞」と診断されたあとも気をつけたい

嚢胞と一度診断されたあとも健診は受けましょう。何度か「嚢胞」と診断されあと、しばらく検査の必要はないと決めつけ、セルフチェックも怠っていた挙げ句、実はその後、それとは別に乳がんを患っていたというケースも報告されています。 つまり医師から「嚢胞」と言われたとしても、今後、乳がんにならないと保証されたわけではありません。定期検診は引き続き行くようにしたほうが良いでしょう。

受け続けないとわからない、本当のこと

最近は女性の一生を通じてみると12人に1人程度が乳がんにかかる時代。 もし「嚢胞」と一度診断された方も、自己検診は続けてください。 中には、それによって再びクリニックを受診することで、結果、乳がんが見つかる場合もあります。 当然、早期治療も可能になり、命を落とさずに済むようになるのです。 もちろん、健診を「一度受けた」からもう大丈夫なのではなく、「受け続けて」いただくことが大切です。 (監修:Doctors Me 医師)