子どもがいる家庭の8割超が利用する台ふきん 「食卓菌」リスクは大丈夫? | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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食前、食後にテーブルをきれいにするのに使う「台ふきん」。子どもがいる家庭などでは、食べこぼしをサッと拭き取るのに便利ですよね。

ところが最近、こうした台ふきんによる水拭きで、食卓が「食卓菌」に汚染されやすい条件を作ってしまっていることが分かりました。とくに梅雨から本格的な夏にかけては、カビや菌が増殖しやすい季節。

食中毒には十分に注意しなくてはなりませんね。食卓菌のリスクについて、詳しくみてみましょう。
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◆多くの家庭で使われている「台ふきん」

生活者の意識・実態に関する調査を行う『トレンド総研』と『衛生微生物研究センター』によって行われた「台ふきんと食卓菌」の調査によると、食後に食卓を台ふきんで拭いたあとには、食卓上の10cm四方に100万個以上の食卓菌が存在することが明らかになっています。

主婦500名を対象に行ったアンケートでは、「日常的に、食卓の食べこぼしを台ふきんで拭いている」という人は、
・子供のいる家庭…73%
・子供のいない家庭…56%
という結果でした。

また、子供のいる家庭を対象に、その「食べこぼしを台ふきんで拭く頻度」をたずねたところ、「毎食必ず拭いている人」は84%でした。子供のいる家庭では、台ふきんは欠かせないアイテムだということがわかります。

では実際に、こうした台ふきんの利用は、子どもたちにはどんな影響があるのでしょう。具体的にみてみましょう。
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◆食卓に触れた子どもの手はどうなる?

本調査では、子供の手に付着する食卓菌のリスクを知るために、台ふきんで食卓を拭いたあと、その手に付着する食卓菌の数を調べました。

<実験で使用した台ふきん>
清潔な台ふきんを、肉、魚および野菜の食べカスを混ぜた水に1日1回浸した後、水道水でもみ洗いし、水を絞ったうえで、梅雨時を想定した気温25℃、相対湿度80%の環境で放置しました。これを7日間繰り返し、汚染された台ふきんを再現。

<実験方法>
1.市販の洗浄液で十分に子どもの手を洗います。その後、その手のひらの雑菌数を測定。
2.汚染された台ふきんで食卓を水拭きしたあと、1の手で食卓に触れ、その手のひらの雑菌数を測定。

<結果>
1の後では、手のひらの菌は212個でしたが、食卓に触れた後には、4.4倍の932個に増加。食卓に触れることで、食卓菌が手のひらに付着し、さらに手のひらの菌数が増加する様子が明確に見られました。

もし子どもがその手をなめてしまったり、その手で食べ物を掴んで食べたりすれば、手のひらに付着した菌が体内に入ってしまいます。体内に侵入した菌の種類によっては、食中毒を発症してしまうのです。

◆「食中毒」を起こす危険性の高い菌とは?

・サルモネラ菌
夏場に注意が必要なものの1つには、鶏卵や鶏肉から感染することが多いサルモネラ菌があげられます。しっかり加熱をすれば死滅させられますが、鶏卵を使った冷たい調理、例えばマヨネーズやアイスクリームなどを作る場合は注意が必要でしょう。

・カンピロバクター菌
肉類に多い菌ですが、サルモネラ菌同様に十分な加熱をすれば死滅させられます。調理時にキッチンで使用した台ふきんを、食卓でも使用するような家庭では、注意が必要です。

・大腸菌
トイレに行った後に十分に手が洗えていないと、大腸菌が食卓から検出されるということもあります。
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◆食中毒を防ぐには

夏は、食中毒の増える季節です。子供や高齢者などは、食中毒で下痢や嘔吐が続くと脱水症状を引き起こしやすく、最悪の場合、命に関わるようなこともあります。 食中毒のリスクを下げるには、汚染された場所を除菌することです。

有効な対策の1つとして、キッチンや食卓のアルコール除菌があげられます。

汚染された台ふきんで食卓を拭いた直後、食卓には10cm四方に約340万の食卓菌が存在することが分かりましたが、アルコール除菌を行うと食卓菌の数は10個未満となり、大幅に減らせることが本調査では確認できています。

免疫機能の弱い子どもやお年寄りのいる家庭では、こうした「除菌」への意識を高めて、夏を元気に過ごしたいものですね。