6月になったばかりだが、都内では連日の猛暑ですっかり夏モード。半袖シャツやミニスカートといった薄手の洋服を着た瞬間、とたんに自分の体型が気になり、ジム通いや食事の見直しをはじめた人もいるのではないだろうか。
「足のむくみとセルフケア」セミナーの様子
ダイエットをしようと思ったとき、体重の減量というより、足や二の腕、ウエストなど、身体のパーツを細くしたいと思う人も少なくない。いわゆる“部分やせ”が可能かどうかも気になるところだが、「足を細くしたい人」は、まず“むくんだ足”と“太い足”の違いを知っておくのも大切だろう。
去る5月27日に、都内で実施された『足のむくみとセルフケア』セミナーに、講師として登壇した、お茶の水血管外科クリニック 院長の広川雅之氏によれば、「皮下脂肪の隙間に水(組織間液)が溜まって、足が太くなってしまうのが“むくみ”です。
すねを指で5秒以上押して、パッと離したあとにくぼみが残る場合は、足がむくんでいます。一方、単に太い足の場合は、指で押してもすぐに戻ってきます」と説明していた。
そもそも、足がむくむ原因は何なのか。広川氏は「血液が逆流せず、心臓に送られるのが正常な状態なのですが、ふくらはぎの筋ポンプ機能が働かなくなり、血液の循環が低下すると、血液の逆流が起こって足がむくみます」と話していた。
また、長時間同じ姿勢でいたり、運動不足や、エアコンによる冷え、冷たい飲み物や食べ物で水分を摂り過ぎると、むくみやすくなるらしい。
では、どうすれば足のむくみをケアできるのか。広川氏がセミナーで提案したのは、「足首の運動」「ゴキブリ体操」「マッサージ」「弾性ストッキングの着用」の4つだった。
このほか、足のむくみが改善しない人向けに、足のむくみを改善する内服薬(OTC医薬品)が登場していることも紹介していた。