NHKあさイチで放送された「スゴ技!お米の新常識」で紹介されていた、お米の甘みが倍増するスゴ技、お酢を加えて冷蔵庫で16時間置いておく炊飯方法です。
この炊飯方法はお茶の水女子大学香西みどり教授らの研究で、海外の専門誌(フード・リサーチ・インターナショナル)に発表したもの。
甘みの元となる糖の一種グルコースを2.4倍に増やすことができるそうです。
甘みをアップするお米の炊き方
米4合に対してお酢1.5ml(米3合に対してお酢1ml)を加え、そのまま冷蔵庫に16時間おいた後、普通に炊くだけ。
なぜお酢を加えると甘くなるのか
東京農業大学で炊飯中の米の変化を分子レベルで研究している高野克己教授がなぜ甘みが増すのかを解説。
おいしいご飯を炊くためにはお米の中の酵素をうまく働かせる必要がある。お米の中の酵素は弱酸性側でうまく働いてくれるので、お酢を入れるとよくなる。
また甘みが増したのは、お酢にはアミラーゼというでんぷんを分解する酵素があり、これが炊飯の過程でうまくでんぷんを分解してグルコースがたくさん出るそうです。
常温だと微生物が入ってしまうので、冷蔵庫に入れるのが良いそうです。また新米の場合は酵素がたくさんあり、貯蔵しておくとだんだん酵素が少なくなるので、古米のほうが効果は大きいそうです。
炊飯する時、お米2合に対しお酢大さじ1を入れて炊くとこの季節にお酢の殺菌作用で腐りにくくなるのでお弁当にもオススメだそう。
また、冷蔵庫に16時間入れて吸水させてから炊くとお酢のアミラーゼという成分がお米のグルコースに作用してふっくら甘く美味しく炊けるんだって。早速実践してる。