春のような暖かさだなと思えば、翌朝には肌にビシバシと突き刺さる寒気が。まるでジェットコースターのように上下するこの季節の気候の変化。体調管理が難しいです。
そんな疲弊しがちな身体に元気のバリアを張る一品をご紹介します。旬食材をたっぷりとおいしく摂取できるため、ラウラウキッチンスタジオの生徒さんたちにも人気の「白あえ」です。
白あえとは、季節の野菜や果物をゴマと豆腐の衣であえたもの。“がんに打ち克つ”ためには旬野菜をしっかり取ることが大事ですから、今回は春菊とリンゴをメーンにしてみました。
豊富な食物繊維とビタミンCを含む春菊は、肌荒れの改善に効果的だといわれています。
また、この季節の春菊は、特に茎や葉が柔らかく、香りが強いのが特徴です。独特の香りの強さが自律神経に作用することで、腸内環境を整え、がんや高血圧などへの効果も期待されているのです。
リンゴもまた整腸作用に働きかける食材として有名。さらに、100種類以上のポリフェノールが含まれているので、高い抗酸化作用にも注目が集まっています。
皮の部分にはタンニン、ペクチンといった食物繊維が多く含まれており、これらは抗がん作用成分として知られる栄養素です。
春菊&リンゴの高い栄養価に、ひじき、ゴマ、豆腐の健康成分を盛り込んだ白あえで、免疫力を強化していきましょう。
【材料】2人分
絹ごし豆腐 100g
春菊 90g
りんご 1/2個
芽ひじき 5g
[A]白練りごま 小さじ2
きび砂糖 小さじ2
薄口しょうゆ 小さじ1
塩 小さじ1/8
【作り方】
1 絹ごし豆腐をクッキングペーパーで包み水切りしてから潰す。
2 春菊は4cmに切りそろえ、さっとゆでて水気をしっかり絞る。りんごはひと口大の薄切りに。芽ひじきは水で戻す。
3 1に[A]を加え、よく混ぜてから2を加え、あえる。
■今坂佳美(いまさか・よしみ) 1975年生まれ。ボートレースリポーターを経て、現在は食育指導士、食空間コーディネーター、“超”時短調理研究家として活躍。ボートレースのトップ選手で胃がん闘病中の夫・今坂勝広を食でサポートしつつ、浜松市で「ラウラウキッチンスタジオ」を主宰。そのかたわら、オリジナル多機能お重「koquaコクア」も考案。3児の母。]