■猫はイカを食べると腰を抜かす?
猫はご存知の通り、人間とは体の構造が違います。となれば当然人間とは違う食べ物を摂取する必要があったり、人間には平気でも猫は摂取してはいけない食べ物があったりするわけです。
俗説的に猫にイカを食べさせると腰を抜かすと言われていますが、これは単なる迷信で、イカは消化に悪いため、食べ過ぎたネコがお腹を壊してふらふらしてるのを見た人が言い始めたのだろうと言われています。
加熱したイカを適量なら食べさせても問題ありません。イカ入りのネコ缶も存在するくらいです。
では、本当に食べさせてはいけないものは何なのか?
それはタマネギや長ネギなどのネギ類と、アワビの内臓、また鳥の骨や鯛などの大きな魚の骨などです。
ネギ類は猫の血に強い毒性があり、貧血や下痢などを引き起こすことがあります。アワビの内臓は光線過敏症(日光に当たると皮膚炎を起こし、耳などの皮膚の薄い部分がボロボロになる病気)になってしまう可能性があります。
また、鳥の骨は噛むと縦に細く裂ける為、飲み込んだあと口の中や内臓などに刺さってしまったり、腸に留まって腸閉塞を起こす心配があります。鯛などの大きな魚の骨は堅いので、鳥の骨と同様、体内を傷つけてしまう恐れがあります。
アワビの内臓やネギを生で猫に食べさせている人はいないでしょうから、それについては大丈夫かと思うのですが、ここにひとつ盲点があります。
それは人間の食べているもの。もちろん、塩分も問題なのですが、人間の食べているものにはタマネギが混入していることが多々あります。
たとえばクリームシチュー。クリームですし、塩分もあり、猫はシチューが入っていた皿を舐めたがります。少しだからいいかと舐めさせていると、そこに混入しているタマネギで下痢をしたり貧血を起こすことがあります。
同じようなものではツナサンドも要注意です。これもタマネギが混入していることがありますが、つい飼い主は忘れてしまいがちです。ぜひ気を付けてあげてください。
また、子猫に牛乳を与える人を見かけますが、猫は肉食動物なので草食動物である牛のお乳は体に合いません。子猫にミルクを与えるときには、必ずペットショップで子猫用のミルクを購入して与えるようにしましょう。