膀胱炎、ヘルペスetc.…夏風邪と併発しやすい病気・症状 | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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長引く夏風邪は免疫力の低下が原因!

暑い日が続き、体調がすぐれない方も多いのではないでしょうか。ヘルパンギーナを代表とする夏風邪は流行しており、子供が多く感染していると言われていますが、大人でも夏風邪には注意が必要。

夏風邪は長引きやすく、一度かかると、暑さで消耗ぎみの体力がさらに奪われてしまいます。そうすると、低下した免疫力がなかなか戻らず、別の細菌に二次感染してしまうことも。今回は、夏風邪を引いたとき、つまり身体の免疫力が落ちている時に起こりやすいトラブルについて解説します。

■夏風邪が長引く理由

本来、夏風邪は1週間程度で回復しますが、それ以上かかる場合は、治りかけた頃に別の夏カゼウイルスや細菌にかかってしまうことによって長引きます。夏風邪をひいて長引くのは、二次感染によって複数の風邪をひいてしまうからなのです。

このように、いくつもの風邪に感染してしまうのは、身体の免疫力の低下が主な原因です。免疫力が下がると、風邪以外のウイルスや細菌にも、当然かかりやすくなります。また、普段は免疫力のお陰で問題がない常在菌でも、免疫力が下がったことで増殖し、トラブルを引き起こすことがあります。

■夏風邪をひいたら要注意なトラブル

それでは、風邪をひいた時には、風邪以外にどのような二次感染や別の病気の症状が出やすいのでしょうか。以下に具体的に記載をします。

(1)口内炎

私たちの口腔内には、あらゆる常在菌が存在します。また、食事や歯磨きなどで、口腔内の粘膜は、常に物理的な刺激を受けています。普段は免疫力のお陰でトラブルはなくとも、風邪などで抵抗力が落ちると、口内炎が発症することがあります。

口内炎ができると食事の時に痛みを感じ、風邪で落ちた食欲がさらに低下してしまうことがあります。そうなると、ますます免疫力が下がり、風邪も口内炎も治りが遅くなります。口内炎ができたら、刺激の少ないうがい薬でまめにうがいをし、口腔内を清潔にするようにしましょう。

(2)ヘルペスウイルスによる症状(口唇ヘルペス・性器ヘルペスなど)

口唇ヘルペスや性器ヘルペスは、唇や性器のまわりに小さな水ぶくれができる病気です。原因は単純ヘルペスウイルで、幼小児期の初感染であれば90%に症状は出ないといわれています。

初感染後は単純ヘルペスウイルスに対する抗体ができ、血液中に存在すると攻撃されます。そのため、ウイルスは血液の中では生息できず、神経がたくさん集まっている「神経節」の中に潜伏して活動を休止します。

しかし、風邪や疲労、ストレスなどによって体の免疫力が落ちると、神経節からウイルスが出てきて増殖を始め、ヘルペスが再発します。

ヘルペスが発症した場合、適切な治療をするのが早ければ早いほど症状は軽く、回復も早くなります。症状が出た場合は、すぐに病院に行って医師に相談するようにしましょう。

(3)カンジダ膣炎

腟カンジダ症はカンジダというカビの一種が増殖することで起こる病気です。カンジダは常在菌であるため、腟や外陰部に常に生息しています。妊娠していない女性の約15%、妊娠している方の約20%で検出されます。

免疫力により、カンジダが増殖しない状態であれば、保菌者であっても特に問題はありません。しかし、風邪などで免疫力が低下すると、カンジダ菌が増加し、発症することがあります。

おもな症状は外陰部や周辺に激しいかゆみが生じ、場合によってはズキズキと痛みを感じ、排尿時痛や性行時痛を感じることもあります。

白く濁った酒かすやカッテージチーズのような濃いクリーム状のようなおりものが増えてきます。腟カンジダと疑われる症状が出た場合は、まず婦人科や産婦人科を受診し、適切な治療を受けるようにしてください。

(4)膀胱炎

膀胱炎にはいくつかの種類がありますが、最も多いのが、尿道から膀胱に細菌が侵入して炎症を起こす急性膀胱炎です。体の構造上、女性は細菌が尿道口から侵入しやすいため、女性に多くみられます。

膀胱炎の原因となる細菌は、多くは大腸菌です。ほかにも、ブドウ球菌や連鎖球菌、まれにクラミジア(性感染)のこともあります。通常なら多少の菌があっても、膀胱の感染防御力が働くため、膀胱炎にはなりません。ところが風邪などで体の抵抗力が落ちているときに感染すると、膀胱炎になってしまいます。

風邪をひくと、特に発熱している場合など、身体がだるく、トイレに行くのが億劫に感じられます。しかし、排尿によって菌を外に出すことは、膀胱炎を防ぐ上で大変重要です。また、風邪を引いて入浴が困難な時でも、陰部周りが不潔にならないようにしましょう。

(5)口臭

風邪で免疫力が低下すると、舌の上に白い「舌苔(ぜったい)」が増えることがあります。舌苔とは、舌の表面にある糸状乳頭とよばれる組織の上や突起の隙間に付着した食べカスや、剥がれ落ちた粘膜細胞などの塊に細菌が繁殖したものです。

白い舌苔は、風邪や自律神経の乱れ、不眠症や精神的なトラブルを抱えている方によく見られると言われています。舌苔は口臭の原因となりますので、風邪を引いている時は、舌苔のケアを行うようにしましょう。

以上のように、夏風邪が長引いている時は、身体の免疫力が低下しており、あらゆるトラブルが起こりやすい状態です。早く免疫力を取り戻すのが第一ですが、風邪以外の症状が加わり、より状態が悪化しないよう、注意するようにしてください。