花粉症患者が待ちに待った「舌下療法」とは? 5月に保険適用 | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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この記事は「日経トレンディ」2014年2月号(2014年1月4日発売)から転載したものです。内容は基本的に発売日時点のものとなります。

 春の花粉シーズンが目前だ。室内は空気清浄機で対応できるが、外ではそうはいかない。昨年同様、2月初め頃が飛散開始と予想されており、準備はそろそろ始めておきたい。

 花粉症の治療法には、根治が期待できる免疫療法と、薬で症状を和らげる対症療法がある。今年の5月には、新しい免疫療法についに保険が適用されることになる。

 免疫療法は、少量のアレルギー原因物質(アレルゲン)を体内に入れることで体質を変え、過敏性を減らす方法で、減感作療法とも呼ばれる。

 アレルゲンを体内に入れる方法は、2つある。一つは、以前から健康保険が適用されている注射療法。

 もう一つが、スギ花粉エキスを浸したパンを舌下に入れる舌下免疫療法だ。自宅でできるので、通院回数が少なくて済み、痛みがないのもメリット。

自由診療で年間5万~10万円の費用がかかることがネックだったが、5月に健康保険が適用されることになり、費用は3割負担で済むようになる。花粉症患者には待ちに待った治療法なのだ。

 効果はどうか。舌下免疫療法を行っている日本医科大学耳鼻咽喉科の大久保公裕教授によると、「約7~8割の人で症状が改善され、なかには根治する人もいる」という。舌下免疫療法は、「屋外で症状が悪化したり、花粉の量に応じて症状が変わる人には効果が出やすい。

一方で、家の中にいても鼻水が止まらないような過敏性の高い人には効果が出にくい」(大久保氏)という。効果は症状によって異なるようだ。

 なお、新しい治療法なので、健康保険が適用されても、すぐにどこの病院でも治療が受けられるわけではない。日本医科大学付属病院など、以前から舌下免疫療法を行っている病院を探す必要はある。

●忙しくて通院が難しいなら「スイッチOTC」

 対症療法で薬を飲む場合は、花粉症の症状が出始めてからの服用で間に合う。病院で薬を処方してもらうのが確実で費用も安くすむが、忙しくて通院が難しいなら、第1の選択肢は花粉症用のスイッチOTCだ。

症状が急につらくなると常備している風邪薬などに手を伸ばしそうになるが、「風邪や通常の鼻炎用薬は4~5日間の服用を前提とするものが多く、長期間服用すると、前立腺肥大など深刻な副作用を引き起こす可能性がある」(大久保氏)ので注意したい。

●普通のマスクを高機能化するグッズにも注目

 治療をしていたり薬を使っていても、花粉を吸い込まないように、この時期の外出にマスクは必須だ。マスクの主流は不織布を使ったもので、中にフィルターが入っている。

フィルターの性能によって、花粉用、PM2.5用などに分かれるが、最近は香り付きや高密着型など、付加価値競争が過熱している。

 盛り上がっているのは、マスクの周辺グッズも同様。一般的なマスクを高付加価値マスクに簡単に変えられる商品も目立つ。マスクの高機能化とともに、周辺グッズもますます増えていきそうだ。