腸内環境が整っていれば【自律神経も整う】!美腸をつくる習慣5つ | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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『無敵の「1日1食」 疲れ知らずで頭が冴える!』
さあ、元気に歳でもとりますか!それに女性は明日の美しさを迎えにいこう。

「腸脳相関」というように腸内環境が整っていると自律神経も整う! 自律神経と腸の関係から、美腸をつくる食生活をお届け。

教えてくれたのは…

せたがや内科・神経内科クリニック

久手堅司(くでけんつかさ)先生

せたがや内科・神経内科クリニック 院長 神経内科専門医・頭痛専門医。「自律神経失調外来」「気象病・天気病外来」などの外来を多数開設し、話題に。テレビや雑誌でも活躍する人気ドクター。自律神経に関する著書も多数。

そもそも自律神経とは?

久手堅先生

自律神経とは、脳の中心から、背骨(脊椎)の中を通り、全身の各器官につながっていく神経のこと。呼吸や心臓の働き、胃腸の消化活動、体温の調節など、生きていくために必要な機能を良い状態に管理している機能です。

 

人間の体は、交感神経と副交感神経、その相反する2つのバランスをとることで、体内の状態を平常に保っています。

自律神経が乱れると、どんな問題があるの?

久手堅先生

体調不良や心のバランスを崩す原因になります。自律神経の乱れは、内臓機能や血流の低下など、さまざまな体調不良を引き起こす原因になるため、胃もたれや下痢、便秘、頭痛やめまい、肩や首のコリ、肌あれといった多くの不調につながるほか、イライラしたり、落ち込みやすくなったりするなど、メンタル面にも影響します。

「腸脳相関」! 腸が元気だと、自律神経が整うのはなぜ?

久手堅先生

自律神経は、脳の視床下部という器官によってコントロールされており、自律神経を語る上で脳は重要な存在です。そんな脳と腸は、自律神経を介して連携し、体の機能を調節しています

 

最近、耳にする機会が多い「脳腸相関」とは、まさにこの連携のこと。強いストレスを感じると、腹痛が起きたり、お腹をくだしたりというのも脳と腸が相関関係にある証です。逆もしかりです。腸内環境を整えれば、脳にも自律神経にもいい影響があります

自律神経を整える“美腸習慣”5ヵ条

1:朝起きたら水を飲む

起き抜けにはコップ一杯の水を飲むことを習慣にしてください。胃腸が動き始め、朝ごはんの受け入れ準備が整います。白湯であれば、内臓の温度を温め、基礎代謝をアップできるので、なおよし。逆に、冷たい飲みものをやたらととるのは、胃腸の働きを低下させるので避けるべきです。

 

2:発酵食品を食べる

腸内細菌の善玉菌を優位な状態にするために、発酵食品を積極的にとるのが正解。ヨーグルトやチーズ、納豆、かつおぶし、キムチ、みそ、甘酒など、どんなものでもOKですが、いろいろな種類を食べると◎。毎食一品発酵食品を食べられると理想的ですが、少なくても毎日欠かさず食べたいものです。

 

3:食物繊維をしっかりとる

先にお話しした腸内の善玉菌のエサになり、大便の材料となって便通を促すのにも役立つのが食物繊維。さらに食前に摂ることで自律神経を乱す血糖値の乱高下を抑える役割もあります。

 

一日にとりたい野菜の目安である350gは、生野菜であれば両方の手のひらにのる程度、火を通した野菜なら片方の手のひらにのる程度と覚えるといいでしょう。

 

4:腸内環境を悪化させる糖質を摂り過ぎない

大盛りのごはんや丼ものやパスタのみの炭水化物が主体の食事になっている人やお菓子が好きな人などは、要注意。糖質を摂りすぎると血糖値の急上昇を招き、それをコントロールするために副交感神経が活躍します。

 

そういった血糖値の乱高下が続く糖質過多の生活が続けば、自然と自律神経が乱れてしまい、腸内環境にも影響をおよぼします。

 

5:質のいい睡眠環境を整える

睡眠時間と腸内環境は深く関係しています。そのため、質のよい睡眠へと誘う夜の過ごし方にも注目を。38~40℃のお湯に15分程度つかる、照明を落とし、落ち着いた明るさの中で過ごす、ストレッチをして疲れを持ち越さないなど、ゆったりと心身をいやす時間をこころがけて。