“首や肩のこりがハンパなくひどくて、首をまわしたり、ポキポキ鳴らしたりすることを年中やっている”
これに当てはまる人は、ほぐし方を見直してください。首まわりに負担をかけすぎると脳の動脈の壁が割ける脳動脈解離になり、脳梗塞になる可能性があります。
脳梗塞というと、高血圧や動脈硬化といった生活習慣病のイメージがありますが、外部からの刺激でなることもあるのです。
今回は、普段の生活の中で首や肩に負担をかけることなく、こりをほぐす方法をご紹介したいと思います。
■首まわしや首のポキポキはダメ!
気持ちいいからといってよく、首を激しくまわしたり、首をポキポキならしたりする人がいますが、首や肩まわりは、脳と心臓へ流れる動脈、静脈、リンパが集まるエリアなので強い刺激は危険です。
音がなるたびに関節のズレが発生し、このズレが深刻化すると最悪の場合、脳卒中など致命的なリスクが高まります。
肩のこりには、肩の筋肉の緊張をほぐしながら、同時にリンパの流れをよくするストレッチやマッサージがおすすめです。
■首ポキで意識を失うこともある!
整体などで首ポキをしてもらったという人もいると思いますが、日本国内では医療国家資格を有する人しか首ポキ(頸椎スラスト法)をしてはいけないといいます。
これは中国で発生した例ですが、マッサージ師に寝違えた首を治してもらうと首ポキをお願いしたところ、意識を失ってしまった、という人の話もあります.
■押しにくいツボなら、手のリモコンツボが簡単!
首は特に頭や顔のリンパが集まるエリアなので、首の筋肉と血管、リンパをほぐしてからツボを押してあげるとよいです。ウォーミングアップとして“鎖骨のリンパ”を脇の下に流すようなマッサージをすると首のこりの解消に繋がります。
まずは、ストレッチなどで緊張した筋肉をほぐしてあげてから、ツボ押しをとり入れましょう。
首や肩のツボ以外にも、手のツボは脳に繋がっているといわれています。たとえば、中指の第二関節の人差し指側や小指下の外側に肩こりや頭痛に効くツボがありますので簡単にできます。
長時間のデスクワークや疲れがたまった脳や体には、一部分を極端に動かすのではなく、カラオケや適度なスポーツ、ストレッチなどで発散することも大切ですね。