専門医に聞け! Q&A 辛い耳鳴りと付き合う方法 | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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『無敵の「1日1食」 疲れ知らずで頭が冴える!』
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 Q:40代の後半から慢性的に両方の耳に耳鳴りがあります。ほとんど感じないこともあるし、大きい場合も小さい場合もあります。原因となる特別な病気もないので、心配はしていません。上手につき合う方法があれば教えてください。(52歳・コンビニ店経営)

 A:耳鳴りには、メニエール病など原因となる病気がある場合もありますが、特定の病気がないのに慢性的に耳鳴りを抱えている人はたくさんいます。

 原因として加齢やストレス、疲労が関係していると考えられていますが、はっきりとはわかっていません。

 ご質問の方は、そのときどきによって耳鳴りの程度は違うとのことですが、そういうものなのです。ご自分でも認識されていると思われますが、それは精神面も含めて体調を反映しています。

 耳は外界の音を聞く器官です。私たちには五感が備わっています。五感は、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚を指しますが、五感以外の感覚もあります。人間の感覚全体を指して五感という場合もあります。

 耳は外界の音を聞くだけではなく、自分の体の中の響きも聞きます。耳は骨伝導という仕組みがあるし、耳鳴りは体の中の音を聞いている場合もあるのです。

●五感のセンサーを高める
 このことは、味覚を例にするとわかりやすいでしょう。味覚は、食べ物そのものの味を感じるのではなく、体調による反応性としての味です。

 このように五感は体調を反映しているわけです。ですから、耳鳴りとうまくつき合うためには、五感が正常に働くようにすればよいわけです。

 五感を整えるには、体調をよくすることが基本ですから、食事、運動、睡眠など生活面を改善しましょう。

 私たちの体には準静電界というセンサーがあります。見えないけれど、気配を感じるのも準静電界によります。そのセンサーの重要な因子が耳なのです。

 準静電界のセンサーを正常に機能させるためには、鍼灸やマッサージが役立ちます。マッサージは、自分で行うのではなく、他人に施してもらい、タッチしてもらうことが大事です。また、ブレスレットやペンダントを身に着ける方法もあります。

 準静電界のセンサーを高めていけば、耳鳴りとうまく折り合っていけます。なお、付け加えておきますと、耳鳴りに効果的な漢方に「釣藤散」があります。

岡田研吉氏(研医会診療所漢方科医師)
東邦大学医学部卒。ドイツ留学中に東洋医学に関心を持ち、帰国後、国立東静病院で漢方を学ぶ。独自の漢方処方で生活習慣病等に成果を上げている。著書『さらさら血液が長生きの秘訣』など多数。