コンビニと薬局の薬はどこが違うの?「値段よりも分類が重要」 | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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いれたてのコーヒーから日用品まで手に入るコンビニエンス・ストア。ドリンク剤やカゼ薬も扱う店が増えているから、急に具合が悪くなっても安心だ。

コンビニで売っている薬は、薬局のものとは違うのか? 高価なものほど効きめが強いと言われているが、ドラッグ・ストアのほうが安いこともあり、迷うひとも多いだろう。薬の効きめは値段ではなく、誰が販売できるかによって決まる。

その薬がどのグループに属しているかが決め手になるのだ。

■値段よりも分類が重要

医薬品は医療用と一般用に大別され、医療用はその名の通り医師の指示によって出される「病院」の薬だ。対して一般用は薬局やコンビニで売っている薬のうち、処方(しょほう)せんがなくても買える薬を指す。

その薬が必要かどうかを医師が決めるか、自分で決められるかの違いは、効果の違いでもあり同時にリスクの大小でもある。

病院で出された薬はよく効くと言われるのは正解で、強い効きめの代償として量や必要性を誤ると悪影響となるリスクが高い。対して一般用は効きめもリスクもマイルドなため、専門知識がないひとでも購入できるのだ。

コンビニではドリンク剤が中心に販売されているが、薬局のものと違うのか? 製品名やシリーズ名だけを見るとドラッグ・ストアと同じに思えるが、効きめの強い高価なものは置かれていない。これは高い=売れないからではなく、販売することができないからだ。

一般用の薬は効きめによって3段階に分かれ、販売できるひとや店が異なる。名称と効きめ、誰が販売できるかを比較すると、

・第1類医薬品 … 効きめ大(=リスク大) … 薬剤師

・第2類医薬品 … 効きめ中(=リスク中) … 薬剤師 または 登録販売者

・第3類医薬品 … 効きめ小(=リスク小) … 薬剤師 または 登録販売者

となり、第1類は薬剤師がいないと販売できないのに対し、第2/3類はきちんと手続きを踏めばだれでも販売できるのでハードルが低い。特に第3類は販売時の情報提供、つまり薬の説明も不要なのでネットや通販でも販売できる。

ややこしいことに、含まれる成分によって「指定第2類」に分類される場合もある。第2類よりも効きめが強く、標示の2が○や□で囲まれていればこのグループの証拠だ。

■部外品ってなに?

さらに不思議な存在は「指定医薬部外品」や「化粧品」だ。指定医薬部外品はリスクが低いため、薬でありながら薬「未満」として扱われている。そのため薬剤師も登録販売員も不要なので、ジュースやお菓子と同じ立場と言える。

滋養強壮系のドリンク剤にも多く見かけるので、効きめ重視なら第2/3類のものを選ぶと良いだろう。

化粧品も同様に「医薬部外品」と微妙な立場で、さらに薬用化粧品も存在し、複雑な分類になっている。

髪や肌の手入れを目的としているのが化粧品で、シャンプーや石けんが代表例だ。対して、肌あれやにきびを防ぐなどの効果があると薬用化粧品に分類されるが、基本は化粧品なので薬ほどの効きめはない。

悪い状態になってから使っても効果は期待できないので、迷わず薬をチョイスしよう。

まとめると、

・薬は効果によってランク分けされている

・良く効く薬は、薬剤師がいないところでは買えない

・部外品に分類されるものは、効果もリスクもマイルド

どこでも売っている=効きめもリスクも控えめだから、ガツン!と効く薬は残念ながらコンビニでは手に入らない。

■まとめ

効きめが強い(=性能が良い)ものは薬に限らず高価になる傾向が強いが、販売価格が高い=良く効く、の図式は成り立たない。まずは第何類かを確認すれば、ムダな出費も抑えられるだろう。とはいえ健康第一。あまり薬の世話にならないことを祈る。