自動車輸入販売のオートトレーディングルフトジャパン社長、南原竜樹さん(54)は50代から「肉体改造」を果たした。
しかも、これを商売に結びつけたところが、“マネーの虎”の南原さんらしい。南原さんはダイエットと肉体改造を目的としたトレーニング施設「LIVITO(リビト)」(名古屋、東京、フリーダイヤル0120・265・501)を設立し、ビジネスまで始めてしまった。
肉体改造成功の秘訣について、南原さんは次のように言う。
「まずは、トレーニングに通うことです。しかし、これが一番難しい。そのため、LIVITOは2カ月分の料金を先払いの38万2000円からと設定しました。
それだけ払うと、通わざるを得ない。会員の方々はみんな、4、5回目まではものすごくイヤイヤ来ます(笑)」
なぜイヤかといえば、辛いからだ。LIVITOでは最初に健康診断をしたうえで、その人に可能なギリギリの力まで出し切るトレーニングを行う。最初は上半身、3日ほど置いて下半身を鍛える。
基本的に週に2回のペースだが、誰もが最初のトレーニングで、かつて経験したことのないほどの筋肉痛に見舞われるという。
「上半身のトレーニングの翌日には腕が痛くて、シャツを脱ぐことやパソコンを打つこともできない。下半身をやると、階段は昇れても下りは手すりがないと無理。自転車も乗れず、和式トイレは後ろにひっくり返ります。
最初の1週間はゴルフはできない。自動車はかろうじて運転できますが、乗り降りが難しいでしょうね」
2、3カ月で望む結果を出すには、そこまでやらざるを得ないというのが南原さんの理論だ。これほどの強い刺激を筋肉に与えると、寝ていた筋肉が起きて成長ホルモンを放出し始めるという。
40万円近くも払って辛いトレーニングをする人がいるのか、と思うが、これまでダイエットや美容に投じてきた金額を考えれば惜しくはない、という人たちもたくさんいるそうだ。
「トレーニング内容は年齢や性別、骨格や体格によって変わります。たとえばベンチプレスの肘の角度は体格や体の癖、関節の可動域によって人それぞれ効果的な位置が違います。
2センチ斜めに持つだけで、筋肉の付き具合は変わってきますからね。ゴルフだって、最初にコーチに教えてもらえば、フォームはきれいだし、たまにいいショットも打てるでしょ」(南原さん)
なにより大事なのは、正しいトレーニングの方法をマスターすることのようだ。