「春眠暁を覚えず」の言葉通り、春はよく寝られ、寝過ごしてしまうこともありますよね。「もっともっと眠っていたい!」なんて思いませんか?
しかし、あまり寝すぎるのも危険なのです! イギリスのケンブリッジ大学が、8時間以上眠る人は脳卒中リスクが高まるという研究結果を発表しました!
寝不足が体に悪いことは既に知られていますが、寝過ぎも体に良くないことはあまり知られていないので、ちょっとビックリですよね。惰眠は相当、体に悪影響があったのです……。
それでは、本当に健康にいい睡眠時間は何時間なのでしょうか? 別の研究で、ベストな睡眠時間が報告されているので、一緒にご紹介したいと思います。
■8時間以上寝ると脳卒中になりやすい
ケンブリッジ大学の研究チームは、42~81歳のイギリス人1万人を対象に平均9.5年間行った調査で、8時間以上の睡眠が脳卒中のリスクを46%高めることを発見しました。
2回にわたる睡眠時間の調査で、どちらも8時間以上寝ていると答えた人の脳卒中リスクは、6~8時間と答えた人の2倍あったのです。
研究チームは「睡眠時間の長さと脳卒中リスクの関連は明らか。心臓・血管系の障害の結果として睡眠時間が長くなることもある」とコメント。
そもそも睡眠不足は代謝を阻害しストレスホルモンを高めるので、脳卒中になりやすいと言われています。今回の結果は、より長時間の睡眠も脳卒中リスクを高めてしまうことがわかったのです。
原因はまだ明らかではないのですが、心血管系疾患のリスク因子とは異なる何かが存在する可能性がある、とのこと。恐ろしいですよね。
■女性のベストな睡眠時間は7時間半!
長時間ダラダラ眠ってしまった時、起きたときに体がだるく、腰が痛くなりませんか? これ、寝過ぎによって健康を損ねてしまっているんですね。
睡眠時間と健康には何らかの関連があると言われているように、睡眠時間て人間の体にとって、とても重要。短くても、長すぎてもいけないということです。
それでは、いったい何時間の睡眠が体にいいのか? 実は、スウェーデンの研究チームが健康に最も良い睡眠時間を分単位まで発表しています。
男女各2,000人を対象に行った調査で、女性は7時間36分、男性は7時間48分、という事実が明らかに。つまり、女性のベストな睡眠時間は7時間半なのです!
この数字は、あくまでも基本。女性といっても、年齢や体調、仕事など人によってさまざまですから、当然ベストな睡眠時間も違います。
ちなみに、『マイナビウーマン』のアンケートによると、最も多い平均睡眠時間は「6時間以上7時間未満」。12時に寝て、朝6時から7時の間に起床というリズムでしょう。
2番目が「5時間以上6時間未満」と少し短め、3番目が「7時間以上8時間未満」となっています。働くアラサー女性は、比較的しっかりと睡眠時間を確保しているようです。
ただし睡眠時間5時間以下の寝不足と、8時間以上の寝過ぎには気を付けましょう。体に悪影響を及ぼします。睡眠時間を6時間半から7時間半までにするのが、最も体にいいので、ぜひ意識してみてください!