アルコール中毒は精神疾患!気を付けたい「連続飲酒」 | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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タレントの坂上忍さんの酔いどれぶりが話題になっています。「真っ昼間からハシゴ酒のススメ」という番組企画のロケで、立ち寄った店で次々と飲酒を重ね、自らのブログでも「最後の方は、記憶が途切れ途切れ」と書いています。

ネットでは、「坂上さんはアル中なのでは?」と心配する人も少なくないようです。そもそも「アル中」とは何でしょう?ここでは、アル中とはどの様な症状なのかを解説します。

◆アルコール依存症は精神疾患
「アル中」とは「慢性アルコール中毒」の略称で、現在は同じ状態を指して「アルコール依存症」と呼ぶのが一般的です。アルコール依存症は薬物依存症のひとつに数えられます。

慢性アルコール中毒というと単に「お酒を飲み過ぎる人」や「酒癖の悪い人」程度にとらえている人もいるようですが、その認識は間違いです。

アルコール依存症は精神疾患であり、一度発症してしまうと完治することはない、恐ろしい病気なのです。アルコール依存症患者の平均寿命は52歳とする説もあります。

◆アルコール依存症診断のガイドライン
疾病の国際的な判断基準である『ICD-10』のガイドラインでは、「過去1年間に以下の項目のうち3項目以上が同時に1か月以上続いたか、または繰り返し出現した場合」はアルコール依存症であると診断されます。

 1.飲酒したいという強い欲望・強迫感
 2.飲酒の開始・終了・飲酒量をコントロールすることが困難
 3.禁酒あるいは減酒したときの離脱症状
 4.耐性の証拠
 5.飲酒に代わる楽しみや興味よりも飲酒に費やす時間が長くなる
 6.明らかに有害な結果が出ていても飲酒を止められない

◆「離脱症状」と「耐性」
「離脱症状」とは俗に言う「禁断症状」のことです。アルコール依存症患者の場合、体内のアルコール濃度が下がることで、ふるえる、発汗、不眠、吐き気、嘔吐、血圧上昇、不整脈、イライラ感、集中力の低下、幻覚──といった離脱症状が現れます。

また、「耐性」というのは「より多くの量を飲酒しないと酔えなくなる」状態を指します。

離脱症状を抑えるために飲酒し、耐性がつくためにさらに多量の飲酒が必要になる、という悪循環が起こります。ここまでくると仕事や日常生活を送るのも困難になるため、医療機関での治療が必要になります。

◆遺伝的要因と環境要因がほぼ半々
世界保健機関(WHO)の2014年の発表によれば、全世界でアルコールの過剰摂取による死亡者は毎年330万人おり、これは全死亡の5.9%に当たるそうです。

また、厚生労働省の2013年の発表によると、国内のアルコール依存症患者数は推計で109万人います。

また、アルコール依存症の発症原因は50~60%が遺伝的要因で、残りが環境要因であるとされています。誰でも依存症になる可能性がありますが、親族に患者がいる場合は特に注意すべきでしょう。

◆アルコール依存症の形成プロセス
アルコール依存症は、次のようなプロセスで形成されます。もし、アルコール依存症である人が「連続飲酒」状態にある場合は、「精神依存」や「身体依存」が形成されている可能性があります。

連続飲酒とは、常に一定濃度のアルコールを体の中に維持しておくために、数時間おきに一定量のアルコールを飲み続ける状態です。連続飲酒は、アルコール依存症の重要な診断根拠となります。

 1.つき合いなどでたまに適正な量を飲む(機会的飲酒)
 2.毎日飲まないと物足りなくなる(習慣的飲酒)
 3.どんどん酒量が増える(耐性の増加)
 4.飲まないと精神的に不安定になる(精神依存)
 5.お酒の切れ際に離脱症状が出る(身体依存)

アルコール依存症にかかるとこの様に自分の意識では制御できない症状が現れてきます。「酒は飲んでも飲まれるな」という格言に倣うように飲みすぎには注意しましょう。