【更年期女性の不眠問題】眠れない…夜中目が覚める…どうすれば?睡眠専門医が教える「不眠解消法」 | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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更年期女性が眠れない理由は?

睡眠の量だけでなく、質も低下しやすく、不眠に悩む人が多くいます。どうして眠りの悩みは、女性に多いのでしょうか?

 

「不眠の悩みにもいろいろあります。不眠にはおもに、寝つきが悪い(入眠困難)、中途覚醒がある、早朝覚醒(朝早く目覚めてしまう)がある、という3種類があるのですが、特に更年期世代の女性に多いのは、入眠困難。寝つくのに時間がかかるという人です。

 

眠りの悩みが女性に多いのは、女性ホルモンのリズムに睡眠が影響を受けやすいことです。女性ホルモンの揺らぎによるメンタルの変動の影響もあります。

 

生理前のPMS(月経前症候群)の時期には、黄体ホルモンの影響で眠気が強くなりやすく、その反動で生理を終えて、エストロゲンが増えた時期に不眠になるというパターンの方もいます」と井坂奈央先生。

 

女性の睡眠が変化しやすいのは、女性ホルモンの低下による自律神経の乱れがあります。特に、更年期世代には顕著に現れます。更年期には、交感神経と副交感神経のバランスが崩れます。

 

本来、夜になると副交感神経が優位になるのですが、更年期世代は夜、副交感神経が優位になりにくい状態に見舞われます。また、自律神経が乱れることで、深部体温が上がらないことも不眠の原因になります。

 

上がっている深部体温が睡眠時に下がることで入眠しやすくなるのですが、元の深部体温が低いと、体温がうまく下がらず、眠りづらくなります。

不眠は、“日常生活に影響して困る”が週3日以上あるかどうか

不眠とは、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒のいずれかによって、“日中の日常生活に影響ある”と感じる状態が、週3回以上ある場合を言います。

 

「大事なことは、生活に支障があるかどうかです。なかなか眠れないと感じたり、朝早く目覚めてしまったとしても、起きたあとの日常生活に影響なければ、病気ではありません。

 

必死に不眠をなんとか改善しようとしなくても大丈夫です。不眠かどうかの判断には、本人が“困っているかどうか”がいちばん大切なのです」(井坂先生)

 

また、女性に不眠が多い理由には、“睡眠誤認”というものがあります。これは、意外と寝ているのに、寝ていないと誤認してしまうことです。

 

「眠れていないと思う人は、ぜひ「睡眠日誌」をつけてみてください。ベッドにいた時間と実際に寝た時間を自分で書くのです。想定以上に寝ていて、不眠でないことがわかると、それだけで悩みがなくなる人も少なくありません」(井坂先生)

良質な睡眠には、睡眠直後の90分が大事

睡眠の役割は、まず休息です。ほかには、記憶の整理、気分の調節、免疫力の増強、日中のパフォーマンスをあげることにも関連します。逆に、不眠によって起こるリスクは、肥満になりやすい、血圧が上りやすい、糖尿病や認知症などにもなりやすくなるとされています。 

 

睡眠の質を高めるために重要なのは、入眠直後の90分間のノンレム睡眠(脳も体も眠っている状態)をいかに深くするかです。

 

「入眠時の90分間に深い睡眠が出現すると、それに続く睡眠の質が良くなり、明け方に睡眠が深くならず、目覚めがよくなります。まさに入眠直後のノンレム睡眠は、“黄金の90分”。この90分で自律神経が整い、成長ホルモンが分泌し、細胞増殖や代謝促進、美容、アンチエイジングにも関係します」と井坂先生。