「おなかがすいて眠れない」のはどうして? 対処法は? 実は食べても“平気” 内科医に聞いた | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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「寝ようと思っているのに、おなかがすいてなかなか寝つけない」。そんな経験がある人は少なくないのではないでしょうか。空腹で目がさえてしまい、何か食べようと思っても、「夜中に食べるのはちょっと…」という抵抗感から控えたいと考える人もきっと多いと思います。

 

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 おなかがすくと眠れなくなるのはなぜなのでしょうか。そして、空腹でどうしても眠れないときはどうすればいいのでしょうか。内科医・糖尿病専門医の市原由美江さんに聞きました。

空腹になると交感神経が活発化

Q.なぜ、おなかがすくと眠れなくなることがあるのでしょうか。

市原さん「食べたものが消化され、胃が空腹になるまで通常2〜3時間、長くて5時間程度です。空腹になると、胃から『グレリン』というホルモンが分泌され、脳に空腹感を生じさせます。

 

夜更かしをすると、このグレリンの分泌により、空腹を感じることになります。そして、空腹になると交感神経が活発になるので、眠りにくくなるのです。

 

また、空腹時間が長いと血糖値が下がります。血糖値が下がると『オレキシン』という覚醒させるホルモンの分泌が増えることも、眠れなくなる原因の一つです」

 

Q.空腹によって眠れなくなりやすい人の特徴はありますか。

市原さん「夕食の時間が早い人は、胃の内容物がなくなる空腹の時間が長いため、グレリンにより空腹感が出やすくなります。

 

例えば、炭水化物だけの食事では消化が速く、空腹になりやすいため、消化に時間のかかる脂質が少し含まれる食事をするといいでしょう。

 

また、精神的、肉体的なストレスの多い人はグレリンの分泌が多くなるので、空腹を感じやすくなります」

 

Q.おなかがすいてどうしても眠れないとき、どうすればいいですか。何かを食べたり飲んだりしても問題ないのでしょうか。

 

市原さん「気持ちが満足する程度の少しの量であれば、食べたり飲んだりしても構いません。ただし、寝る前に高カロリーなものを摂取すると、体重増加を来します。

 

また、糖質の多いものは血糖値を上げるので、特に糖尿病の人は注意が必要です。塩分が多くても、むくみにつながります。そして消化に時間がかかるものは、寝ている間に胃腸に負担をかけるので、睡眠の妨げになります。

 

つまり、寝る前に摂取する場合のポイントは、『低カロリー』『低糖質』『消化しやすいもの』であることです。例えば、低脂肪ヨーグルトや低脂肪牛乳、プロセスチーズ、半熟卵(ゆで卵の約半分の消化時間)、豆乳などが挙げられます。

 

これら以外にも、お茶や水を飲んだり、ガムをかんだり、歯磨きをしたりすることで空腹感が紛れることがあります」

オトナンサー編集部