高須院長 タトゥーやリスカの消し方を解説「和彫りは大変」 | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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高須クリニックの高須克弥院長が世の中のさまざまな話題に提言していくシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は、若者たちの間で当たり前となりつつある「タトゥー」についてお話をうかがいました。

──近ごろは、日本でも若者を中心にタトゥーが一般的になりつつあります。しかし、一方では軽い気持ちでタトゥーを入れて、あとから除去したいという人も多いと思います。

 

実際、高須クリニックにもタトゥーを消したいという患者さんは多く来ているんですか?

高須:確かに多い。いわゆる洋彫り、タトゥーといわれるやつだったら、比較的皮膚の浅い場所に色素が入っているケースも多くて、それだと色素レーザーで消すことができるよ。

──シミ取りレーザーのようなものですよね。

高須:黒一色の小さなタトゥーとかだったら、カーボンだけを分解するレーザーで消せる。濃い黒のタトゥーは一見、消しにくそうに見えるけど、意外とレーザーで綺麗に消えるんだよ。

黒がしっかり出ているということは、それだけ皮膚の表面に近いところに墨があるということだからね。逆に青っぽくなって、ちょっと薄く見えるようなタトゥーのほうが消しにくい。それだけ皮膚の深い部分に墨が入っているってことだから。

──そうなるともうレーザーで消すのは無理なんですか?

高須:そうだね。墨が入っている部分を切り取って縫い縮めるか、別の場所の皮膚を移植するしかない。和彫りでも筋彫りの状態だったら、レーザーでも消せるけど、色が入っちゃうともう無理。

──ちなみに、タトゥーを消しにくい体の部位ってあるんですか?

高須:胸と下腹部、あと二の腕は、ケロイドになりやすい部位だから、タトゥーの除去は難しい。特に二の腕なんかは入れている人が多いけど、基本的に皮膚を移植しなきゃ消せない。

 あと、リストカットの痕を消すのも大変なんだよ。1

 

本や2本の傷痕なら、縫い縮めることも可能だけど、大抵は何本もあって、しかも結構広い範囲に痕が残っていることが多い。そうなったら、もう植皮するしかないよね。

とりあえずリストカットだということはわからないようになって、ぱっと見た感じでは火傷の痕みたいになる。まあ、どうせリストカットなんかしても死ねないんだから、絶対にやらないほうがいいと思うよ。

──レーザーや皮膚移植のほかに、タトゥーを消す方法はあるんですか?

高須:綺麗にならなくてもいいから安く入れ墨を消したいっていうなら、焼きごてで焼いちゃうっていう方法もある。でも、皮膚が完全に死んじゃうから当然オススメはできないし、

 

そういう消し方だと、仕上がりがあまりにも不自然で、入れ墨が入っていたことがすぐバレちゃう。綺麗に筋彫りの柄通りにコテで焼いた痕が残っている人とかいるからね(笑い)。

──龍の形をした火傷痕みたいな。

高須:見事な代紋の火傷痕を持ってる人を見たこともあるよ(笑い)。それなら綺麗なタトゥーが入ったままのほうがマシだと思うけどねえ。

──でも、タトゥーがあるといろいろと入れなくなる場所が出てくるんですよね。聞くところによると、若いころにタトゥーを入れた人が、子供が生まれてプールや海水浴場に連れて行こうと思っても、水着になれない。そういう理由でタトゥーを除去する人も多いようです。

高須:それってでも、日本だけのローカルルールだよね。アメリカでは「海水浴場でタトゥー禁止」なんてどう考えてもあり得ない。

 

アメリカ海軍なんかもみんな入れてるしねえ。自衛隊の場合は、タトゥーがあると入れないみたいだけど。

──スポーツジムなんかでも、日本では「15cm以上のタトゥーは禁止、15cm以下でも隠さなくてはならない」なんていうルールがあったりしますが、海外では当然関係ないですもんね。

高須:今は「入れ墨=アウトロー」「入れ墨=暴力団」っていうイメージがあるから、難しいのかもしれないけど、もともと入れ墨は日本の文化だからね。

 

魏志倭人伝には、日本人が入れ墨をしていたっていう記述もあるし、江戸時代には粋なものだったわけでしょ。

海外の人には和彫りが人気だっていうじゃない。日本独自のタトゥー禁止のローカルルールは、別になくてもいいんじゃないかと思うけどね。

 高須院長の説明の通り、やはりタトゥーの除去はそう簡単なものではない模様。もちろん、日本の文化として重要な存在であることは間違いないが、残念ながら現時点で日本社会がタトゥーを許容していないのも事実。

 

あとで消したくなって大変なことにならないように、軽い気持ちでのタトゥーはやめといたほうがよさそうだ。

【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。

 昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『バカにつける薬 ドクター高須の抱腹絶倒・健康術』(新潮OH!文庫)、『私、美人化計画』(祥伝社)、『シミ・しわ・たるみを自分で直す本』(KKベストセラーズ)、

 

『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)など。最新刊は『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)。