最近、何かと話題にのぼるワクチンについて。記憶に新しい、アメリカのディズニーランドでの麻疹集団感染では、反ワクチン派の親たちが、子どもに麻疹の予防接種を受けさせていないことが問題視されました。
いっぽうで、エボラ出血熱に関するワクチン開発には多くの方が高い関心を寄せています。ただ、がんでは初となる子宮頸癌ワクチンに関しては賛否両論あり、マスコミをにぎわせています。
よくも悪くも、多くの情報が溢れているゆえに、ワクチンを受けさせるべきか否か、悩まれている親御さんが多くなっているのかもしれません。
今回は、そんなワクチン摂取に関して、医師にホンネを語っていただきました。
■ 医師の見解は、やはりワクチンは受けるべき。
ワクチンを打つべきか否かという質問に関して、100%とまではいいませんが、ほぼそれに近い数の医師たちが、「打つべき」という見解だと思います。
例えば、義務化されている予防接種はもちろんのこと、インフルエンザなど選択による予防接種の多くも、自分の家族や子どもには受けさせているはずです。
■ 理由は、命を救うためのワクチンだから。
麻疹(はしか)を例にとると、そもそもは重篤な症状かつ、感染力が非常に強い病気。そのため、ワクチンができるまでは一定の確率で子どもたちが、麻疹で命を落としていた時代があったのです。添加物や副作用に対して、不信感を抱く気持ちもわかります。
しかし、ワクチンを打たないことで、子どもの命が危険にさらされる可能性のほうが高いとしたら……。
■ 反ワクチン派の主張は、科学的根拠に欠ける!?
ワクチンに抵抗を感じられている人の多くは、次のことを不安に感じているのではないでしょうか。
・添加物が多いから
・何万分の一かの確率で副作用があるかもしれないから
・自閉症になる
これらは、全く科学的な根拠に乏しいうわさ話と言っても過言ではありません。それらを理由にワクチン接種を拒否するというのは、それはそれで問題だと考えます。
■ 1日に4000人もの子どもが命を落としている
義務化されていないワクチンに関しては、お子さま一人ひとりの体質や副作用報告、奏効率などを参考に熟考することは、とても大切です。
ただ、世界には1日4000人ともいわれる子どもが、ワクチンさえあれば助かった病気で命を落としている、という現実があります。そして、そう広くはないこの地球上に私たちも一緒に住んでいるのです。
■ 医師からのアドバイス
現在、身近で流行していなくても、また、海外への渡航予定が特になくても、世の中がどんどん国際化し、人やモノの交流が増えてきている現在、いつどんな病気が流行するかわからない現実があります。ワクチンで守れる命があることも、忘れないでください。