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体温計、わきに挿す理由 猛暑でも正確なの?意外と知らない測り方の正解 今日から使える「平熱の出し方」【#コロナとどう暮らす】

新型コロナウイルスによって、検温の回数が増えたという人も多いと思います。意外と知らないのが、体温計の正しい使い方です。そもそも、なぜわきに挿すのか?
 
 平熱はどうやって出す? 猛暑の夏場でも、正確に測ることはできるの? 
 
こうした疑問に答えるための知識を持っていると、微妙な体調の変化を、一層つぶさにとらえることができるようになるかもしれません。気になった記者が、メーカーに聞いてみました。(withnews編集部・神戸郁人

四季を通じて使えるのが体温計
ウイルスの流行前、熱を測る機会といえば、体調を崩したときくらいだった筆者。スギ花粉が舞い始めた頃から、体調管理のため、日常的に体温計を使い始めました。
 
今では歯をみがくのと同じく、すっかり起床後の習慣になっています。それからはや3カ月以上が経ち、季節は梅雨まっさかりです。
 
ただ部屋で過ごしているだけでも、湿気のためにじわりと汗ばみます。私は今も在宅勤務を続けていますが、冷房をつけていなくては、仕事すらままなりません。

本格的な夏を迎えれば、更に高温多湿になるでしょう。そんな状況下で、間違いのない検温を続けられるのだろうか――。
 
一抹の不安を抱き、体温計の製造・販売を行う、医療機器メーカー「テルモ」(本社・東京都渋谷区)の担当者を頼りました。まず気になるのが、「夏場の暑さは結果に影響するのか?」ということです。
 
広報室の松田みのりさんに疑問をぶつけてみると「結論から言えば、季節性の要因が、数値に異常をきたす可能性は低いと思います」との答えが返ってきました。なぜでしょうか?

松田さんによると、体温計は一般に(1)気温10~40℃(2)湿度30~80%の環境で使うよう推奨されているそう。
 
日常的な場面で、この範囲を逸脱するのは考えづらいかもしれません。また人間が、外気によって体温が変わりにくい恒温動物である点も、根拠の一つです。

わきに挿すのは、汗を拭き取ってから
熱中症の場合も、検温が不可欠

ところで冒頭、「毎朝起床後に検温している」と書きました。一日の始まりに体の状態を把握しておくのが目的です。
 
松田さんからは「大事な心がけですが、もう少し検温データを増やすと、より安心と思います」との言葉が。この点についても確認していきましょう。
 
松田さんいわく、体内の温度は早朝が一番低く、活動量が増える夕方にかけてピークを迎えます。そのため時間帯によって、測定値に違いが出てしまうのです。
 
自分自身の体温のトレンドを知るためには、起床時・午前中・午後・夜の4回測るのが望ましいといいます。

それぞれの数値差が、1℃以内に収まっていれば正常と言われているそう。
 
ちなみに、いわゆる「平熱」は人によって異なるので「あらかじめタイミングごとの体温を知っておくと、体調の変化がわかりやすくなります」(松田さん)。
 
そしてこれからの季節に心配なのが、熱中症かもしれません。特に注意すべきは、運動後などに体内から熱が放出されず、こもってしまう状態です。
 
更に体温が上がると「うつ熱」と呼ばれる症状が出て、ふらつきや頭痛が起こる場合もあります。

「特に体温の調節機能が比較的弱い、幼い子どもやお年寄りの場合、しっかり熱を測った上で手当てすべきだと思います」と、松田さんは話しました。

「非接触型」体温計の正しい使い方
ちなみに最近、おでこなどに近づけて用いる、「非接触型」と呼ばれる体温計をよく目にします。商業施設への入店時などに、お客さんが熱を測ってもらっている場面に遭遇した、
 
という人もいるのではないでしょうか?

製造元企業の一つ「日本精密測器」(本社・群馬県渋川市)では、主に医療や介護の現場に納品。価格帯は1万2千円程度と高価ながら、
 
 
ここ数カ月で製品に関する問い合わせが増えたそうです。同社の製品は、距離センサーを搭載しています。
 
電源を入れ、4センチほどの距離からおでこにかざすと、皮膚の表面から出ている赤外線を検知する仕組みです。体に密着させる必要がなく、わずか数秒で結果が出る点が特長といいます。

同社の担当者によると、非接触型の体温計は、額に汗をかいていたり、前髪がおでこにかかっていたりすると、正しく計測できない恐れがあるということです。
 
「細かい仕様は異なりますが、利用上の注意点は、他のメーカーの体温計ともおおむね共通していると思います」。担当者は、そのように話しました。

思っていた以上に奥が深い、検温の世界。毎日元気に過ごすためにも、取材で得た情報を意識しながら、自分の体と向き合っていきたいと考えています。
 
この記事は朝日新聞社とYahoo!ニュースによる連携企画記事です。新型コロナウイルスが身近に存在する日常のなかで、生じた疑問や不安、変化について考えていきます。