高齢者が「孤独に陥りやすい」わけ。見逃してはいけない“7つのシグナル” | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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70~80代の年老いた親は常にリスクに晒されている。だが、離れ離れに暮らしていると、そのわずかな異変に気づくことは難しい。病気、犯罪、異性の影……そんな見えない脅威から老親をイチ早く守る術を伝授!

 

◆高齢者が孤独に陥りやすい最大の原因

孤独のストレスはアドレナリンなどホルモンの慢性的な過剰分泌を引き起こし、血管系の疾患、糖尿病や認知症に繋がりやすいと言われている。

 

東京都健康長寿医療センター研究所の村山洋史氏は、高齢者が孤独に陥りやすい背景として、特有の外的要因や環境変化を挙げる。

 

「高齢者が孤独に陥りやすい最大の原因は、病気など加齢に伴う体の衰え。日常生活が制限される感覚や楽しみが失われる不安感は、孤独の引き金になる。また、知人との死別や入院の影響によって、町内会などのコミュニティとの関わりや外出の機会が減ると孤独感に直結しやすい」

 

そのため、「『ボケ防止のため』と言ってクロスワードパズルや数読の専門雑誌を買い始めた」(50代・男性)といった急な変化には注意が必要だという。村山氏が続ける。

 

「孤独の兆候として笑顔や口数の減少が挙げられますが、人前では元気でも裏で孤独を感じている人もいます。実はペットを飼っている人は孤独を感じにくいという研究があり、逆説的な言い方ですが、急に『ペットを飼いたい』と言ったら、孤独を感じている可能性があるかもしれません」

 

◆孤独の対策法は?

 

では、孤独の対策法は?

 

「対面による非言語のコミュニケーションが重要。オンラインでは、孤独感を低減する効果は限定的という研究結果があります」

 

孤独は病院に行けば治る問題ではないからこそ、身の回りの人たちがシグナルを見逃してはいけない。

 

◆孤独のシグナル

 

①近所の人や友人などの入院・訃報を話す

②持病などの健康状態の変化を話す

③趣味やレジャーでの外出機会が減った

④テレビやスマホに向き合う時間が増えた

⑤クロスワードパズルや数独をやり始める

⑥「ペットを飼い始めたい」と言う

⑦表情の変化や笑顔が少ない

 

【保健学博士・村山洋史氏】

専門は公衆衛生学、老年学。著書に『「つながり」と健康格差: なぜ夫と別れても妻は変わらず健康なのか』(ポプラ新書)

 

取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/近藤沙菜 モデル/木原武美 山本真敬