あなたは大丈夫? 「性感染症に罹患したか」が不妊の原因になる可能性 | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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さあ、元気に歳でもとりますか!それに女性は明日の美しさを迎えにいこう。

不妊に悩むカップルが増えたり、卵子の老化についての認識が広まったりして、自分が妊娠できる体なのかどうか、気になる人は多いはず。

 

妊娠しやすい体か、妊娠しにくい体かを左右するひとつの要素が「性感染症にかかったことがあるかどうか」なのです。

■卵管が詰まり、卵子と精子が出会えなくなる!

性感染症(STD)は性的な接触によって、皮膚や粘膜を通して感染する病気の総称です。

その代表ともいえるのが「クラミジア感染症」で、厚生労働省の「感染症発生動向調査」によると2011年の医療機関からの報告数は、女性の場合のべ1万3060人でした。これは性感染症全体の約60%を占めます。

実は最も頻度が高い性感染症であるクラミジア感染症が、不妊の原因となるのです。その理由を渋谷文化村通りクリニック院長の入江琢也医師は、こう話します。

「クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマティスという病原体が子宮の入り口に感染して炎症を起こします。この時点で治療すれば問題ありませんが、進行すると炎症が広がり、卵管にまで及ぶと『卵管炎』となります。

卵管は卵子や精子の通り道であり、精子と卵子が受精する場所。卵管炎を起こすと卵管が詰まったり細くなったりする後遺症が出て、受精に至るのが難しくなるのです」

一度卵管炎を起こすと、たとえクラミジア感染症そのものはすぐに治っても、将来不妊になるリスクは高まります。例えば、30代で不妊症になってさまざまな検査を受ける中で卵管が詰まっていることが発覚。

そのときはじめて「若いときにかかったクラミジア感染症が原因かも」と思い当たるケースも少なくないのだそう。

■おりものがいつもと違ったら婦人科へ

このため、クラミジア感染症になったらできるだけ早く治療することが重要というわけです。性交後1~3週間経って、おりものの量が増えたり血が混じったりする、頻尿や排尿痛があるといった場合は感染している可能性があるので、

すぐに婦人科を受診しましょう。感染しているかどうかは、子宮の入り口の粘膜を採取する方法で簡単にわかります。

陽性の場合、処方された抗菌薬を1~2週間服用すれば、治ります。最近は1回飲みきり型の抗菌薬も登場しています。

■知らぬ間に症状が進行する

けれども女性の場合に問題となるのが、発症しても半数近くの人は自覚症状がないということ。感染に気づかないまま放置すると卵管炎にまで進行し、将来の不妊を引き起こす危険性があるのです。

さらに炎症が広がると横隔膜と肝臓の間に癒着を起こし、激しい腹痛に見舞われて初めて感染に気づくこともあります。

「クラミジア感染症は将来の不妊だけではなく、受精卵が子宮ではなく主に卵管に着床してしまう『子宮外妊娠』を引き起こすこともあります。卵管の通りが悪いために受精卵が子宮にたどり着けないことが原因です。

子宮外妊娠の3割以上は、クラミジア感染症が原因とも言われています。将来の不妊症や子宮外妊娠を防ぐためにも、性経験があれば1年に1度は性感染症の検査を受けましょう」(入江医師)

性感染症の検査ではクラミジア感染症のほか、クラミジアに次いで多い「性器ヘルペス」やクラミジアと同様に不妊の原因になる「淋菌感染症」などの感染も調べることができます。

婦人科での検査費用は1項目につき、2,000~4,000円程度。全国の保健所では無料・匿名でクラミジア感染症などの検査を実施しています。

もちろん予防も大切。コンドームを正しく使用するほか、パートナーを特定して感染する機会を増やさないようにすることが予防につながります。

たった一度の感染を放置したがために、不妊になってしまっては悔やんでも悔やみきれないはず。将来後悔しないためにも、予防や検診を心がけましょう。