膣カンジダにかかるとデリケートゾーン周辺にかゆみや、白いおりものが増加します。今回は膣カンジダの際に性行為はしても良いのか、性行為時にカンジダ菌はうつるのかという事を解説します。
要チェック項目
□カンジダ菌はうつる
□膣カンジダの際の性行為は控える
□膣カンジダにかからないためにも予防が大事
膣カンジダにかかるとどうなる?
膣カンジダは膣内に存在するカンジダ菌が何らかの原因により以上に増殖する病気です。膣カンジダにかかると、主にデリケートゾーン周辺に強いかゆみが現れるようです。
その他にも以下の症状を伴うようなら膣カンジダの可能性が高いようです。
かゆみ以外の膣カンジダの症状
・白いおりもの
・外陰部にヒリヒリした痛み、赤いただれ
・排尿痛
・性交痛
デリケートゾーンのかゆみと白いおりものが同時に出ることが多いようです。おりものは白い酒粕、オカラ、豆腐のようなおりものがでるようです。痛みやただれはデリケートゾーンをかきすぎて起こるようです。
膣カンジダの時の性行為はうつる?
性器カンジダはうつることがあるようです。カンジダ菌は元々人間の体内に常在している菌で、主に自己感染による発症です。うつる際は免疫力の低下が主な原因のようです。
カンジダ菌は男性の体内にも常在しています。男性が性器カンジダにかかっても自覚症状が乏しいため、気が付きません。
そのため、そのまま性行為をして男性から女性にうつすという事がほとんどです。男性が性器カンジダにかかると以下の症状が現れます。
男性の性器カンジダ
・亀頭や陰嚢にかゆみ、ただれ
・白いカスがでる
・赤い発疹が現れる
特に白いカスが多く出る場合は性器カンジダが疑われます。他人にうつさないためにも、男性も性器カンジダにかかっていないかチェックをしましょう。
膣カンジダ治療中の性行為は大丈夫?
膣カンジダにかかった際の性行為は避けたほうが良いです。先程も見たように性器カンジダは性行為をした相手にうつる可能性があります。
また、性行為の際に痛みがあるケースがあります。また、膣カンジダにかかっているときは性器が炎症を起こしています。性行為で刺激することにより、
悪化することも考えられます。恥ずかしいかもしれませんが、膣カンジダにかかった場合はパートナーに相談して性行為は控えましょう。
膣カンジダを予防するには?
では、膣カンジダを予防するためにはどのような対策をとれば良いか見ていきましょう。
性行為時にはコンドームを使用
コンドームを使用することにより、カンジダ菌をうつすリスクが低下します。また、カンジダ菌以外にも様々な性病の予防にもつながります。妊娠を望まない性行為の場合は、コンドームの使用をお勧めします。
性行為の前後はシャワーを浴びる
皮膚や粘膜の表面にもカンジダ菌は潜んでいます。ですが、皮膚や粘膜の表面のカンジダ菌は簡単に洗い流すことができます。
性行為の前後にシャワーを浴びることで、カンジダ菌を洗い流すことができ、感染率を低下させることができます。ただし、膣内を念入りに洗う、
石鹸でごしごし洗うなどをしてしまうと自浄作用が低下してしまいます。自浄作用の低下はカンジダ菌の繁殖を手助けしてしまうため、デリケートゾーンは洗いすぎないようにしましょう。
日常的に性器周辺を清潔に保つ
日常的に性器周辺を清潔に保つことも大切です。特に、女性器は男性器と比較し蒸れやい構造をしています。カンジダ菌は高温多湿を好むため、なるべく高温多湿の状況を作り出さないことが大切です。以下の方法を試してみてください。
・通気性の良い下着をはく
・生理用ナプキン、タンポン、おりものシートはこまめに取り換える
・入浴後はデリケートゾーンはよくふき、乾燥させる
デリケートゾーン周辺はなるべく乾燥させておくことでカンジダ菌の繁殖が防げます。以上の3点を意識し、日常生活を行ってみてください。
膣カンジダの治療法
膣カンジダはどのように治療するのでしょうか。治療法ごとに見ていきましょう。
自然治癒
膣カンジダは軽度な場合でしたら自然治癒が可能です。自然治癒するためには、免疫力や体力の向上、デリケートゾーンを清潔に保つなどの対策が必要です。
産婦人科で治療
自然治癒で治らない場合、かゆみが酷い場合、おりものが極端に増えた場合などは産婦人科を受診しましょう。
最初は抵抗があるかもしれませんが、かゆみやおりものの増加で産婦人科を受診する方はとても多いので気軽に受診してみてください。
産婦人科で膣カンジダであると診断された場合は膣洗浄剤や膣錠などを使って治療を行います。数週間程度で完治するようです。
市販薬で治療
市販薬でも治療が可能ですが、市販薬で治療ができるのは膣カンジダが再発したときです。始めて膣カンジダになった場合は必ず産婦人科を受診しましょう。
また、再発して不安がある場合も産婦人科の受診のおすすめします。
膣カンジダにかかったら
膣カンジダにかかった際は性行為は控えましょう。膣カンジダにかからないためにも、普段からの予防はとても大切です。
万が一かかった場合、パートナーとも相談をし、きちんと治療を行いましょう。不安であれば産婦人科を受診してみてください。