【気になるこの症状】「高山病」に注意!弾丸登山は最も危険 吐き気、倦怠感… | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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世界文化遺産に登録された富士山。夏休みに登る人も多そうだが、“高山病”には注意したい。海外旅行でも標高2000メートル以上の高地に出かける場合には、過密なスケジュールは避けて、無理をしない行動が大切だ。

 【ゆっくり時間をかけて】

 高山病は、急激に酸素の薄い高地に行くことで、体内の酸素が不足して症状(別項)が現れる。日本旅行医学会認定医で川崎七福診療所(川崎市)の大黒学院長が忠告する。

 「1800~2500メートルを超える高地へ行けば発症リスクがあります。富士山の五合目は約2300メートル、頂上は3776メートル。

 

ゆっくり時間をかけて登れば、体が低酸素に徐々に慣れていきます。とにかく急激に高度を上げないことが肝心です」

 特にリスクが高いのが“弾丸登山”。夜間に五合目を出発し、山小屋に泊まらず、徹夜で山頂を目指す登り方は危険だ。

 【発症したら上がらない】

 人気の海外旅行地では、南米ペルーのクスコ、ボリビアの首都ラパス、チベットのラサなど、標高3000メートルを優に超える地域も少なくない。

 「海外旅行は、飛行機で一気に高地に移動するので標高差に対する危機意識が薄くなる。特に3000メートル以上の高地に行くなら、途中で一旦、停泊地をもうけて向かうなど、余裕のある日程を組むことが大切です」

 高山病の症状は、発症者の誰もが経験する「山酔い」と、命に関わる重篤な「高地脳浮腫」や「高地肺水腫」の3疾患に分けられる。

 「症状の発現や病気の進行は比較的遅く、病気に対する認識があれば早期に対処することが十分可能です。何らかの症状があったら、それ以上、高い地点に上がらない。

 

症状が悪くなったら、すぐに低い地点まで下りるのが鉄則です」

 周りの人に気を使い、無理して歩調を合わせるのは、最も危険だ。

 高山病になりやすいかどうかは、生まれつきのもので個人差が大きく、実際に高地へ行ってみないと分からない。

 ただし、「心臓病や肺疾患をもつ人は、必ず主治医に相談してください。インフルエンザなどの感染症に罹っていたり、治ったばかりの人はやめた方がいい。症状を訴えられない乳幼児も連れて行かないことです」

 【心配なら予防薬も】

 一度、経験している人や心配な人は、予防薬(商品名:ダイアモックス)を事前に服用することも対策のひとつ。

 「高地到着の24時間前から1日2回、半錠ずつ内服する。また、治療薬としても使えます。1日2回、倍量で飲むと症状が改善されます」

 血液中の酸素飽和度を測るパルスオキシメーターも登山用品店などで購入できる。上手に使えば有効対策になる。

 ■【高山病の特徴的な症状】

★山酔い(AMS)
頭痛、吐き気・嘔吐(おうと)、食欲不振、倦怠(けんたい)感、めまい、ふらつき、など。二日酔いに似た症状。

★高地脳浮腫(HACE)
山酔いの症状に加えて、倦怠感が強く、思考がまとまらない、運動失調が見られる。

★高地肺水腫(HAPE)
最初は運動時の息切れがひどくなり、次第に安静時にも息切れがひどくなる。