どんな「がん」にも共通する“危険信号”とは? | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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■世に様々な「がん」はあれど……
がんは、体の中の様々な臓器にできる可能性があります。

「ということは、早期発見のために注意すべき初期症状も多種多様になるということ?」と疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、がんの特性を考えれば、多くのがんにとって共通の初期症状の特徴があります。

ここでは、がんの早期発見に役立つ「がんに共通の危険信号」について、お話ししたいと思います。

■出血、もしくは血が混じる
がん細胞は急速に増殖するので血管が非常に豊富です。これらの血管は、「新生血管」と呼ばれ、がんの増殖には欠かせない大量の酸素と栄養素をがん細胞に届ける役割をします。

この新生血管は、通常の血管と少し構造が異なり血管壁がもろく、ちょっとした物理的刺激で破綻し出血します。

 

食道や胃、大腸などの消化管では、食べ物や便が通過するときの刺激で、がんの表面から出血してしまいますし、気管や気管支では、怒責による血圧の上昇でも出血します。

そうなると、当然のことながら、便や痰に血が混じってきますし、症状が進行した場合には、血液そのものが、下血や喀血となって出てくることがあります。

 

腎臓がんの症状のひとつは、「無症候性血尿」と呼ばれ、特に痛みもないのに、尿に血が混じるというものですし、女性の場合には、不正出血といって月経周期とは関係なく出血があることは、子宮がんの可能性も考えなくてはなりません。

いずれも、体から血液そのものや血液が混じったものが出てくるということは、通常では見られない現象です。もちろん、何の心配もない場合もありますが、がんの初期症状の可能性も少なからずあると考えておいた方がよいでしょう。

■管が詰まることによる症状
がんは、その増殖によって固いできものを形成していきます。このできものが大きくなるにしたがって、通過障害をきたす場合があります。

たとえば、大腸では、がんによって管が細くなり、便が詰まってしまうことがあります。

 

また、少しわかりにくいかもしれませんが、肝臓や膵臓からの消化液の流れが、膵臓にできたがんによって閉塞してしまうこともあります。

 

尿の流れが妨げられるような位置にがんができると、腎臓から尿がうまく流れない状態になってしまいます。

これらの結果、腸閉塞や、皮膚が黄色くなる黄疸、水腎症と呼ばれる腎臓が腫れてしまう状態を引き起こすことがあります。

これらはいずれも、ある程度の進展によって起こってくることが多いですが、できた場所と状態によっては、初期症状のひとつとして見られることがあります。

■がんの早期発見のために
今回ご説明したように、出血や閉塞といった症状は、がんの部位によらず共通のものですので、ぜひそのような症状が出た場合には、医療機関を受診し、先生に相談してみられることをお勧めします。

それとともに、もうひとつ、気をつけていただきたいことがあります。

極めて非科学的なのですが、私自身が患者さんとお話ししていて感じるのは、「何となく、いつもと違う感じがした」とか、「今回はまずい、と思った」といった風に、患者さんご自身が、「何か」を感じられていることも多いということです。

もちろん、心配しすぎる必要はありませんが、こういった第六感も、時と場合によっては、早期発見の隠れた特徴かもしれません。症状にしても、直感にしても、もし、気になることがあれば、ぜひお近くの医療機関にご相談くださいね。