ちょっと笑っちゃう語感の言葉ばかりだけど、繰り返して言うとなんだか楽しくなってくる、魔法の早口言葉だ。コロナ禍を明るく過ごすために、ぜひとも習慣にしたいーー!
「新型コロナウイルスの流行によりマスク生活が長引いたことで、マスクに隠れる部分、つまり顔の下半分に関するお悩みが多く寄せられるようになりました」
こう話すのは、ミュゼホワイトニングの歯科医師、末光妙子先生。新型コロナウイルスにより、人と会って話す機会が減ったことは多くの人が実感しているだろうが、マスク着用により、表情を動かすことも激減しているそう。
これが口の周りの口輪筋や頬の筋肉などの表情筋のたるみにつながっているのだ。そして、口輪筋や表情筋が衰えることで、一気に老け顔を作っているという。
「さらに、しゃべる機会が減ったことで、口の周りだけでなく、舌の筋肉まで衰えているようです」
こうした悩みを一挙に解決するために末光先生が考案したのが「小顔になるための早口言葉」だ。早口言葉を何度も繰り返し発声することで、外から触れる表情筋などの「顔のアウターマッスル」と、舌の奥の触れることのできない「顔のインナーマッスル」の両方を鍛え、顔のリフトアップ、小顔効果が期待できるうえ、声帯も鍛えられる。まさに若返りのためのうれしいエクササイズだ。
【小顔になるための早口言葉】次の中から、好きな言葉を3つ選んで朝、夕、声を出そう
■「だぞざどどざぞだ」顔のリフトアップ効果/難易度:★★★
母音のaとoを繰り返します。しっかりと口を開けて空洞を大きくし、表情筋と口輪筋を動かします。濁音の繰り返しは発音を明瞭にします。
■「ひゃだひょひゅひゅひょだひゃ」顔のリフトアップ効果/難易度:★★
舌をしっかりと使って、形を自然に変えられるようにする発音です。口を横に広げる際、表情筋を多く使い、やわらかい表情を作ります。
■「ぼぱるばばるぱぼ」ほうれい線解消/難易度:★★
「ぼ」「ぽ」「ば」は破裂音ですが、口をタテに開けて口輪筋を動かさないと破裂音は出せません。1音ずつはっきり発声することが大切。
■「ぶみむびびむみぶ」ほうれい線解消/難易度:★★
uとiの音の繰り返しです。〈口を突き出す+横に開く〉動きは、口輪筋だけでなく顔の表情筋にも効きます。口角+頬のリフトアップに。
■「うにふりりふにう」小顔効果/難易度:★★
uとiの音を繰り返すことで口角を斜め上に引き上げ、自然と笑顔ができる言葉です。口をしっかり横に開き、唇と頬の筋肉を動かしましょう。
■「かてぃるとぅとぅるてぃか」小顔効果/難易度:★
舌の先・中央・奥と、舌全体を波のように動かすことで、落ち舌をしっかり上に引き上げられるようにする運動です。嚥下力も鍛えられます。
■「がかぐぎぎぐかが」顔のリフトアップ効果/難易度:★
「か行」と「が行」のaとuとiの音で、のどと舌の根元部分を集中的に鍛えます。自然な鼻呼吸を促し、顔の血流改善、唾液量アップにも。
■「ちゅまもみみもまちゅ」小顔、唇改善効果/難易度:★
口輪筋を集中的に鍛える言葉です。口輪筋が衰えると、唇のボリュームが落ちたり形が崩れたりするので、それを整えます。顔のたるみ、下ぶくれの改善にも。
■「ばにゅぽみゅみゅぽにゅば」小顔、リフトアップ効果/難易度:★★★
全要素が入った最高難易度の言葉ですが、その分効果も抜群。顎先が梅干し状にならないようしっかりと口輪筋を使い発音しましょう。
口を大きく縦や横に開けたり、舌をよく使うことで、表情筋をめいっぱい使い、声を発することで声帯の筋肉を鍛えることになる。
「口角を上げることで幸せホルモンのセロトニンが分泌されるといううれしい作用もあります」
早口言葉で若返った顔を取り戻そう。
「女性自身」2021年3月16日号 掲載