ランチはいつも5分で終了!?「早食い」習慣が及ぼす身体への影響とは? | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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早食いで食事を済ませるビジネスマンを多く見かけます。

業務に追われて昼の休憩時間が十分にとれない場合もあるので、仕方のないことですが、もしあなたが毎日ように早食いを続けているとしたら・・・。忙しいときに限らず、「食べ方」は習慣化してしまう場合もあります。

身体にどんな影響が出てくるのでしょうか?健康によくない「食べ方」とその対策について、まとめてご紹介しましょう。

◆早食いを続けていると身体にどんな影響が出てくるの?
「早食い」の人は、咀嚼が十分でない可能性があります。よく噛む習慣がない人は満腹を感じにくく、食べ過ぎてしまう傾向にあります。

時間がないからといって流し込むように食べていると、太りやすくなり、肥満を招いてしまうので注意が必要です。

<早食い抑制のための対策>
食事は20分以上時間をかけて食べることで血糖値の上昇が緩やかになり、食事の量が少な目でも満足感が得られます。肥満防止のためにもゆっくりよく噛んで食べましょう。

また、いつも一人で「済ます」ように食事をとっている人は、同僚や友人と過ごすランチタイムも効果的です。黙々と食べるより、話しながら食べることで、自然と食事のスピードが抑えられるでしょう。

◆健康維持に悪い食べ方
1日の食事量はエネルギー(カロリー)でカウントしますが、いくら適量でも栄養バランスや食べ方が悪いと問題です。早食い以外に健康維持に悪い食べ方にはどんなことがあるのかみてみましょう。

(1)良質なたんぱく質の不足
パスタやラーメンなどの単品料理だけでは、炭水化物や脂質に偏りがちです。たんぱく質の不足は、免疫力低下や肌荒れなどを招きます。

<対策>
魚介、肉、卵、大豆などで、1回の食事で合計50g以上のたんぱく質を含むように、食事の中心となる「おかず」をとりましょう。

 

(2)野菜不足
外食が多い、コンビニ弁当やインスタント食品で済ませることが多い方は野菜不足になりがちです。

<対策>
野菜が少ない場合は、パックサラダなどを足すなどして、野菜、きのこ、海藻など1回の食事で合計100g以上を含む副菜をそろえましょう。

(3)主食抜き
ダイエットのために主食を抜く人をよく見かけます。低炭水化物ダイエットの方法の考え方を取り入れて、適度に炭水化物を制限することは、簡単なダイエットの方法として有効です。

しかし極端に炭水化物を制限するのではなく、「いつもよりご飯を少なくする程度にとどめる」「白米を玄米に替える」ことをおすすめします。これなら身体に負担がかかりませんし、最低限の糖質を脳に補給することができます。

<対策>
特に筋肉や脳に多くの血液が必要とされる日中は、主食を全くとらない、という食事法はやめましょう。

(4)まとめ食い(ドカ食い)
食生活が不規則な人ほど、食べられるときにまとめ食いをする傾向が強いようですが、まとめ食いは、食べたものが吸収されやすいだけでなく、量もとりすぎになりがちです。

<対策>
たらふく食べたという満腹感よりも、腹八分目でもおいしい食事を味わうことができたという満足感を大切にしましょう。

(5)嗜好品が多い
菓子や酒などからは、エネルギー以外の栄養素がほとんど摂取できません。食事の代わりに・・という考え方はやめましょう。

<対策>
間食を摂る場合は、一日の食事で不足しがちな栄養素が満たせる果物や乳製品が理想です。

いかがでしたか?
毎日毎食、以上のことを実践するのは難しいかもしれませんが、出来そうなときにできそうなことから始めてみてくださいね。早食いではなく、よい食事方法を習慣化してしまえば、決して難しくはありません。

●執筆者プロフィール:田口絢子(たぐち・あやこ)
茨城県生まれ。管理栄養士、糖尿病療養指導士、ソーシャルスキル協会認定健康栄養カウンセラー。都内4か所の病院で給食・栄養管理経験を経て独立。栄養相談、献立作成、食と健康に関する記事の執筆、栄養学翻訳などを行っています。