「梅干しは疲れが取れる」ってホント? 真夏にうれしい酸っぱいメニューと効能とは | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

『無敵の「1日1食」 疲れ知らずで頭が冴える!』
さあ、元気に歳でもとりますか!それに女性は明日の美しさを迎えにいこう。

「酢のものを食べると疲れが取れる」などと昔から言いますが、これはなぜなのでしょう?

 

 最近は、自宅で漬けるピクルスなどの保存食もはやっていて、商品としては飲料やデザートにまで、お酢は幅広く使われています。 

 

連日の猛暑で疲れ気味、という人に、夏におすすめの酸っぱい食べ物や料理、酢のものが苦手でも取り入れられるお酢の使い方などを紹介しましょう。

 

◆なぜ、酸っぱいものが夏バテに効くの? お酢などの酸っぱいものには、酸味のもととなる「酢酸」や「クエン酸」をはじめとする多種類の有機酸が含まれています。

 

とくにクエン酸は、摂取した食物を体内でエネルギーに変えるときに体内にたまった老廃物を排出させる効果があり、疲労回復やスタミナ増進には欠かせない成分なのです。 .

 

◆夏におすすめの酸っぱい食べ物と料理

●取り入れたい食材 食材では、夏バテ防止の定番でもある梅干しです。酸っぱさで唾液が分泌されるとともに、胃液がよく出て活発に働くようになり食欲増進につながるということでも、昔から食されてきました。

 

 ほかにも、クエン酸が豊富に含まれている食酢(りんご酢などフルーツ系のものもいいですね)、レモン、グレープフルーツ、キウイフルーツなどを、日々のメニュー取り入れるといいでしょう。

●お酢を効かせた夏におすすめの料理 あじの南蛮漬け、カツオのカルパッチョ、豚肉の黒酢角煮、肉団子甘酢ソース、冷やし中華、酸辣湯(サンラータン)などです。そうめんだけ、となりがちが夏場でも、お酢が効いているとサッパリと食べられます。 .

 

◆酢のものが苦手な人でも取り入れられるお酢の使い方 ○炒め物をさっぱりとした味わいに 食事の内容が偏ったり、食べる量が足りなかったり、食事面での栄養不足からも、夏バテは進行してしまいます。

 

そこで、肉料理や炒め物には、仕上げに大さじ1くらいの黒酢を加えてみましょう。

 

さっぱりとしたなかにも、まろやかさとコクが加わり、肉もやわらかくなります。加熱により酸っぱさはほとんどなくなるので、強い酸味が気になる人でも安心して食べられるでしょう。

 

○上質のバルサミコ酢を「仕上げ」に また、食酢のなかには、いろいろな種類があります。なかでもバルサミコ酢は、最低でも12年間の熟成期間を経た、加熱してしまうのはもったいないくらい。酢の「おいしさ」が堪能できる食酢です。

 

焼いた肉の仕上げや、果物、バニラアイスクリームなどに少量たらして味わうのもおいしいですよ。

 

○サワーパン風にアレンジ ドイツパンを食べたことがありますか?黒く、ちょっと固くて酸味の効いたパンです。これは、ライ麦を使っていることと、ライ麦サワー種という天然酵母を使用することで、腐敗菌の繁殖を抑え、保存性を高めているためです。 乳酸菌、酢酸菌、酵母、その他の有効菌が含まれているので、

 

ただ酸っぱいのではなく、風味豊かなコクもあります。こうしたさっぱりしたパンだからこそ、肉やチーズ、バターなどこってりしたものを載せても食べやすいのですね。

 

 パンを焼くのは大変ですが、このサワーパンにヒントを得て、エクストラバージンオイルにバルサミコ酢を混ぜ合わせて、パンにつけて食べてもおいしいですよ。

 

ハムやチーズ、ピクルスなど、相性のいい具材を載せてオープンサンドとしてもいいですね。 ○お酢を使ったドリンク お酢を水で薄めて飲んでもよいのですが

 

、好みでリンゴジュースやハチミツを加え、炭酸やジンジャーエールで割って氷を浮かべると、スポーツのあとなどにも、疲労回復、すっきりとした飲み物となります。

 

~お酢を使ったドリンクを2種類ご紹介~ ・ジンジャー酢ドリンク 2人分 <材料> ジンジャーエール300ml 穀物酢大さじ1と1/2 セージ(ミント) <作り方> 穀物酢にジンジャーエールを加え、ひと混ぜします。

 

グラスに注ぎ、仕上げにセージやミントの葉を添えれば出来上がりです。好みで氷を入れてもいいでしょう。

 

・ヨーグルトドリンク 2人分 <材料> りんご酢・ハチミツ各大さじ1と1/2(又はハチミツ入りリンゴ酢300ml) アサイードリンク100ml(又はプルーン2個) 牛乳(又は飲むヨーグルト)300ml <作り方> りんご酢とハチミツに、アサイードリンク、牛乳を入れて混ぜます。

 

プルーンを使う場合は、あらかじめつぶしておき、加えましょう。仕上げに好みのフルーツをトッピングしたり、ミントの葉をあしらうのもいいですね。お酢の効果でさっぱり、牛乳でたんぱく質や脂質なども補えます。

 

◆お酢のツンとくる酸味が苦手な人にもうワンポイント! お酢は一度沸騰させると、酸味の刺激がやわらぎ、まろやかな風合いになります。 

 

お酢を加熱しない料理(酢の物や酢飯など)に使用するときは、一度沸騰させてから使ってみましょう。合わせる塩や砂糖も溶かしやすいので一石二鳥ですよ。

 

酸っぱいものが苦手でも、アレンジ次第で食べやすく(飲みやすく)なるのがお酢です。食欲がない真夏でも、取り入れてみると、ポッとお腹が温まったような感じになり、食後は気持ちがいいものです。ぜひ試してみてくださいね。

 

■執筆者プロフィール:田口絢子(たぐち・あやこ) 茨城県生まれ。管理栄養士、糖尿病療養指導士、ソーシャルスキル協会認定健康栄養カウンセラー。都内4か所の病院で給食・栄養管理経験を経て独立。栄養相談、献立作成、食と健康に関する記事の執筆、栄養学翻訳などを行っています。